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信州人のこころの歌?!『信濃の国』

信州人のこころの歌?!『信濃の国』

信州には、信州に暮らす人ならほとんどが歌える【 信濃の国 】という長野県の県歌があります。
これぞ信州!がこれ一つに込められています。信州って何があるのさ・・と思っていらっしゃる方に
是非オススメです。信州に住んでいらっしゃらないときっと目にする事も無い【 信濃の国
ご紹介ついでに歌詞を載せてみました。そして・・・・歌詞が昔のことばなので難しいので、
今風(?)に訳してみました。kinokomesiが「こうじゃないかなぁ・・」と訳したので
間違っている可能性があります(^^;)参考程度にしてくださいネ。



1. 信濃の国は 十州(じっしゅう)に  境連ぬる国にして 
  聳(そび)ゆる山は いや高く 流るる川は いや遠し  
  松本 伊那 佐久 善光寺  四つの平は 肥沃の地   
  海こそなけれ 物さわに 万(よろ)ず足らわぬ 事ぞなき



訳:信州は十州(*1)に接していて
  (*1:越中・越後・上野・武蔵・甲斐・駿河・遠江・三河・美濃・飛騨)
  そびえ立つ山々は一段と高く 流れる川はひときわ長い
  松本・伊那・佐久・善光寺の 四つの盆地は肥沃な土地で
  海こそないけれども、物産は富んでおり 
  すべて足らないということは無いのです。




2. 四方(よも)に聳ゆる山々は  御獄 乗鞍 駒ケ岳   
  浅間は殊(こと)に 活火山  いずれも国の 鎮めなり 
  流れ淀まず ゆく水は  北に犀川 千曲川        
  南に木曽川 天竜川  これまた国の 固めなり



訳:四方にそびえている山々は 御獄山・乗鞍岳・駒ケ岳
  とりわけ浅間山は活火山で いずれも国の鎮めです。
  淀むことなく流れる川は 北に犀川・千曲川
  南に木曽川・天竜川が流れ これもまた国の護りです。




3. 木曽の谷には 真木(まき)茂り  諏訪の湖(うみ)には 魚多し 
  民のかせぎも 豊かにて  五穀の実らぬ 里やある       
  しかのみならず 桑とりて  蚕飼い(こがい)の業の 打ちひらけ  
  細きよすがも 軽からぬ   国の命を 繋ぐなり  



訳:木曽の谷には 真木という木が茂り 諏訪湖には魚が多く
  人々の収入も豊かで 五穀の実らない里などあるのでしょうか。
  そればかりではなく、桑をとって 養蚕業も発展し、
  小さな仕事も重要で 国の命運をつなぐたのみとなっています。




4. 尋ねまほしき薗原(そのはら)や  旅のやどりの寝覚ノ床(ねざめのとこ) 
  木曽の桟(かけはし) かけし世も  心してゆけ 久米路橋 
  くる人多き筑摩の湯(つかまのゆ)  月の名に立つ姨捨山(おばすてやま)
  しるき名所と 風雅士(みやびお)が  誌歌に詠みてぞ 伝えたる



訳:訪ねてほしいものです 薗原や 旅の宿で有名な寝覚ノ床にも。
  木曽の橋をかけた時代も危険だったので気をつけて渡りましょう久米路橋。
  訪れる人の多い 筑摩の湯。名月の名高い 姨捨山。
  名所として風流人が詩歌に読んで 伝えました。





5. 旭将軍 義仲も  仁科の五郎 信盛も 
  春台(しゅんだい)太宰先生も 象山(ぞうざん)佐久間先生も 
  皆此国の人にして 文武の誉 たぐいなく 
  山と聳えて世に仰ぎ 川と流れて名は尽ず



訳:朝日将軍と呼ばれた木曽(源)義仲も 仁科の五郎(←武田信玄の五男だから)信盛も
  太宰春台先生も  佐久間象山先生も 皆この信州の人で 文武の誉れは他に類がなく
  名声は山のようにそびえて世に仰がれ、また川のように受け継がれ 名声が消える事はないでしょう。




6. 吾妻(あずま)はやとし 日本武(やまとたけ) 嘆き給いし 碓氷山  
  穿(うが)つ隧道(トンネル) ニ十六  夢にもこゆる 汽車の道
  みち一筋に 学びなば  昔の人にや 劣るべき 
  古来山河の 秀でたる  国は偉人の ある習い 



訳:「わが妻よ」と日本武尊がお嘆きになったという 碓氷山。
  その山に穴をあけて通したトンネルの数は26。汽車が越えていくのは夢のようです。
  汽車の道のようにその道ひとすじに学べば、昔の人にどうして劣る事がありましょう。
  昔からこの信州には山や川のように名だたる優れた人がいるではありませんか。


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