ランちゃん健康倶楽部

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コエンザイムQ10


 それが、2001年からはサプリメントとしても使われるようになりました。 心臓の働きを高め、抗酸化ビタミンEの働きを助ける効果があります。
 コレステロール値や血糖値が高く、動脈硬化などが気になる人にはぴったりのサプリといえます。

 フィンランドの研究によると、1日90mgのCoQ10摂取で、運動選手の持久力が向上したという報告があります。
 疲れやすい人は、CoQ10の補給により、元気がわいてくることが期待できます。

 CoQ10は「補酵素」と呼ばれる物質で、もともと人の体の中に存在します。人間の細胞の中には、食べ物の栄養からエネルギーを作り出すための「ミトコンドリア」と呼ばれる小さな器官があります。年を取ると、このミトコンドリアの働きが落ちるのです。するとエネルギーの生産が少なくなり、疲れやすくなるわけです。

 ミトコンドリアの働きが落ちるのは、ミトコンドリアの中にある「CoQ10」が足りなくなるのが原因と考えられています。その理由は、CoQ10はミトコンドリアの中で、栄養素からエネルギーを取り出すのに必須の物質だからです。ただし、エネルギーを取り出す時に消費されるので減少していまします。

 消費された分のCoQ10は食品から取り入れたり、体の中で合成したりすることで補充され、若い人は、CoQ10を活発に合成できるので、すぐにエネルギーを生産できますが、加齢に伴いCoQ10の合成量は減少します。だから、エネルギー不足で疲れやすくなるのです。

 健康維持や老化防止の目的でCoQ10を摂取するならば、1日当たり30~60mgが良いとされています。仮に食物から1日30mgのCoQ10を取る場合、含有量の多いイワシ(1匹80g相当)で毎日6匹、牛肉だと1kg近くを食べなければならない計算になります。実際、イヌイットなど魚食の多い人の細胞にはCoQ10が多く含まれているそうです。

 もっとも、私たちが通常の食生活で摂取しているCoQ10の量は5~15mg程度なので、肉や魚を2~3倍食べなければならないことになります。今までの食生活を大きく変えないでCoQ10を摂取するには、サプリメントを使うのが手軽な方法といえるでしょう。


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