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2008.09.29
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レイフ・ファインズ が大好きということもあり
いつの日か、お目にかかりたい映画と常日頃願っておりましたが・・・

念願叶いようやく見ることが出来ました。こちらのビデオもオークションで
落としました。

「ベイビー・オブ・マコン」
 1993年 イギリス/ドイツ/フランス
 監督    ピーター・グリーナウェイ 「コックと泥棒、その妻と愛人」
 出演    レイフ・ファインズ、ジュリア・オーモンドほか

  楽天ショップに一個だけありました。ちょっとびっくり ↓


あらすじ & 感想 ↓

 17世紀のイタリアでお芝居が上映されようとしています。
 舞台があり、舞台を楽しみにしている観客たち・・・
 そしてその状況を私たちがこれまた見ています。

 そしてお芝居の幕が上がります。

 17世紀のイタリアで醜い女が世にも美しき赤子を産み落とします。
 不妊に苦しむマコンの町の人々はこの赤ちゃんを奇跡の子として崇めるのですが・・


ネバーエンディングな強欲ストーリー です。
 30分ほど画面の前で固まってました。

 わたくし~ 壊れました。
 あまりの衝撃度に、確実にどこかの細胞組織が失われてしまったと思われます。

 そんじょそこらのちょっとだけキモグロ系の映画が
 某金メダリストの言葉を借りるのなら 「へのつっぱりにもならない・・」
 と思えるほどに~

 奇しくもメダリストの彼は金メダルを誰かにあげてしまったそうです・・
 金メダルを持っていると、驕り高ぶり自分に満足して
 この先成長出来ないからと~

 マコンの町の人々に欠けていたものはこのメダリストのような姿勢です。
 増幅する欲・・果て無き欲・・

 この映画の凄いところは、芝居を演じている役者もそれを見ている客も
 芝居と客を見ている私たちも・・・

 その欲望にいつのまにか溺れさせられているところです。

でも不思議ですが、グリーナウェイ作品は精神的に消化できるんです。
 そこが、私の中ではトリアー監督作品 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」 「ドッグヴィル」と違います。

 それはどうしてなのか?と・・ここ数日間考えましたが~

そうなんです!!芝居を見ただけなのです。
 芝居を演じている役者とお芝居を見ているお客を見ていただけなのだ・・と

 そうだ、ラインを超えてはいないんだ!!まだ私はと・・割り切れるからかもしれません。

 でも正直なところ、細胞は失いつつも新しき禁断の未知細胞が
 産まれてしまった感じはあります。

 凄い映画です。こういう映画もあるんですね、驚きました。

 やはりグリーナウェイ監督は 天才なのかもしれません。

 あまりのアワワワワァ~に、本来のこの映画が見たかった目的を忘れてしまいました・・・

そう。。。レイフ・ファンズ~
 やはり舞台出身の人ですね。素晴らしかったです。
 いつぞやに子どもを無理やり預けて見に行った
 赤坂でのレイフの生舞台を思い出しました。 ←自慢入ってます、あしからず。
 あの端正なお顔・・明瞭な美しい言葉まわし・・

 それと、音楽には魅了されます。特に歌の部分。

 それらをひっくるめて、多くの人に見てもらいたいか?と聞かれれば?

 多分・・「ないと思いま~す!」無理だと思います。
 途中でドロップアウトする方が多いと予想されます。

 それでも、場末のレンタルビデオ屋でもし見かけるようなことがあれば・・
 挑戦して頂きたいとは・・思いますが~





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最終更新日  2008.09.29 17:03:44
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