「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

11日 若杉弘&東フィル定期/林美智子


東京フィルハーモニー交響楽団第745回定期


1・マーラー
   交響的楽章「花の章」
     長谷川智之(Tp)

2・ウェーベルン
   夏の風の中で

3・ベルク
   初期の七つの歌
     林 美智子(Ms)

***************** intermission **************

4・シェーンベルク
   交響詩「ペレアスとメリザンド」


 2007.12.11.19:00 サントリーホール 2-C8-29

 若杉 弘指揮の本日の東フィル定期、新ウィーン学派の作曲家ばかりの作品の系譜を順を追ってプログラミングしたなかなか渋い構成。その所為かホールの入りも心なしか普段の東フィル定期に比べて少なめに感じましたが
演奏の方は夫々充実した聴き応えのある演奏に仕上がっていました。

マーラー作品でのトランペット・ソロの東フィル団員、長谷川さんも爽やかなソロ、
ベルク作品では林さんの確かな歌唱と滋味あふれる歌い口で魅了されました。

ウェーベルン作品はドイツの詩人ブルーノ・ヴィレの詩「夏風の中で」に触発されての作品で東フィルの演奏も爽やか繊細な表現です。

休憩後に演奏された今晩のいわば本命のシェーンベルクの交響詩「ペレアスとメリザンド」がまたも端正な演奏で若干物足りない面も感じましたが作品自体さほど劇的な作りではないので若杉&東フィルの危なげの無い今夜の演奏も一つのスタイルなのでしょう。
8名のホルン隊、ユニゾンでの響きも整っていて珍しくBRAVO !

若杉さんのいわば手の内に入った作曲家たちの演奏、16型編成(作品により小編成にも)の東フィルも立派な演奏でした。
★★★★★


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: