「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

07日 テミルカーノフ&サンクトP&庄司


サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団

1・チャイコフスキー
   歌劇「エフゲーニ・オネーギン」からポロネーズ


2・チャイコフスキー
   ヴァイオリン協奏曲二長調
     庄司紗矢香(ヴァイオリン)

アンコール曲
  ロシア映画(1975年)
「運命の皮肉」から”私の最愛の女はいずこへ”

*************** intermission *************

3・チャイコフスキー
   交響曲第5番ホ短調

アンコール曲
  エルガー:愛の挨拶
  チャイコフスキー:くるみ割り人形からトレパーク

 2008.11.7.19:00 NHKホール  3-L7-28

個人的に約10年ぶりに聴くテミルカーノフ指揮するサンクトペテルブルク
のオーケストラ 中間の協奏曲伴奏以外は18型の大編成で臨んだが
(18-16-14-10-10)、ポロネーズは抑え目な演奏で次の曲での庄司紗矢香を
迎えての編成は14型の一般的な編成、
庄司のヴァイオリンを浮かびあがらせる非常に細やかな配慮を感じさせる
伴奏をつけた。

庄司紗矢香のヴァイオリンについては今更とやかく言うのも無粋というもの。
見事に独自の世界を堪能させた。今夜はエンジ系のドレスで登場、盛んな
拍手と歓声に応えて珍しいアンコール曲、作曲家の名が記されてなかったが
多分、ショスタコーヴィチか だとしたら彼の亡くなる年の作品でもある。

休憩後のチャイコフスキー:交響曲第5番
かなりの遅いテンポでの導入部を経て全体にゆったりとしたスピード
の中、ときおりテンポに振幅の差や音量の極端な強弱のアクセル操作を
見せたりテミルカーノフ節満載の演奏。
流石にこの曲では18型の弦楽群と特に金管たちが底力を発揮して
広大なNHKホールをスケール豊かに音の坩堝と化した。
尚、コントラバスは下手側の対向配置で中央のティンパニの上手に金管群が
すべて位置するあまり見かけない配置であった。

BRAVOの嵐に応えてアンコールが2曲、独特な節回しのエルガー作品が
印象的で弦楽アンサンブルの妙技を楽しめた。
★★★★★


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