「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

28日 秋山和慶&東響/「第九合唱付き」


東京交響楽団
コンサート・マスター:大谷康子


1・ヴィヴァルディ
   協奏曲集「四季」より
     「春」・「冬」
     ネマニャ・ラドゥロヴィッチ(ヴァイオリン)


*************** intermission *****************

2・ベートーヴェン
   交響曲第9番「合唱付」


ソプラノ:アンナ・クオ→松本美和子
メゾ・ソプラノ:竹本節子
テノール:クリスティアン・エルスナー
バス:アッテラ・ユン

合唱:東響コーラス
合唱指揮:安藤常光


 2008.12.28.14:00 サントリーホール 1-16-29

私にとっては毎年暮れの恒例になっている東響の第九コンサート
この2,3年残念ながらソリストにあまり恵まれず些か物足りない思いも
あったが 今年のソプラノに以前にNHKの番組の「蝶々夫人」に出演
していたアンナ・クオがソリストに名を連ねているので楽しみにしていたが
残念ながら本人の急病のため代役として何とお母さんの松本美和子さんが
登場ということに。

今年も残念ながら低調なソリスト陣で唯一韓国出身でヨーロッパで活躍中の
A・ユンの朗々とした歌いっぷりが、わずかな救いとなった。
他の歌手はあまりにも声量に乏しくオケや合唱に埋もれてしまい残念。

若手の日本人歌手や現役音大生に門戸を開いたほうが溌剌とした演奏が
聴けるのではないだろうか。

一方、秋山率いる東響オケの演奏は緻密を極める演奏で重量感もたっぷりの
スケール豊かな演奏で男声陣を中央に左右を女声コーラスで固めた東響
コーラスも見事な力強いハーモニーでいつもながら素晴らしい。

最後はお決まりの「蛍の光」の全員合唱とペンライトによる光のページェント
でフィナーレ、いつもながら感動的なシーン。

前半に奏されたラドゥロヴィッチのヴァイオリン・ソロによるヴィヴァルディ
彼のヴァイオリンがオケを主導する形で演奏されたが緊張感を湛えた
非常に抑揚と精緻に満ちた立派な演奏で毎年のプログラムながら
近年稀に見る見事な演奏をソリストとオケが繰り広げた。
★★★★☆


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