「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

09日 H・スダーン&東響サントリー定期


東京交響楽団第567回定期
コンサートマスター:グレブ・ニキティン



1・ブラームス
   悲劇的序曲作品81


2・ブラームス
   ヴァイオリンとチェロのための
     二重協奏曲イ短調作品102
     インゴルフ・トゥルバン(ヴァイオリン)
      ウェン=シン・ヤン(チェロ)

********** intermission **************

3・シューマン
   交響曲第1番編ロ長調「春」作品38(マーラー版)



 2009.5.9.18:00 サントリーホール 1-17-28


期待の1曲目ブラームス「悲劇的序曲」
どうも冒頭に続く主題に入っても、緩い(ゆるい)テンポが変わらず
抑揚に乏しく 結局何が何だかわからないうちに曲が終わって
しまった感じで拍子抜けしてしまった。
最後のコーダでのテンパニのアクセントを付けた強打が白々しい。
正直テンポはどうでも、あまりに平凡な演奏で期待はずれ。

ブラームスの二重協奏曲はなかなか白熱の演奏でした。
特にヤンの朗々とした鳴りっぷりのチェロに感心した。もちろん
情感も豊かで素晴らしいチェリストです。
一方のヴァイオリンのトゥルパンは印象が薄かった。
オケの伴奏は管楽器も含めて好サポート。

休憩後のシューマン「春」 マーラー編と言うことですが
普段と違ったオケの編成と言えばホルンが6人に増強されている位か。
悪くは無い演奏ですが
これも聴いていて途中で緊張感が途切れてしまいそうで
前シーズンのシューベルト・チクルスに感じた新しい発見を
感じるまでには至らず、
こちらも4楽章のフィナーレ・コーダでは
ティンパニのアクセントに色づけされたディナーミク/強打があざとく感じた。
果たして、これがマーラー編のスコアの所為か、スダーンさんの意図かはわからないが。。

本日はすべて16型で基本は2管編成。
ノン・ビブラートの名残か、はたまた先日の新国立でのタコ・オペラ
演奏での疲れの所為か、潤いに欠ける弦楽群の音色も気にかかる。

それでもホールでは盛大な拍手が延々と続いたけれども。
★★★★☆ (東響演奏会、久々★5つの満点星が途切れた。)


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