ある日どこかで

ある日どこかで

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2005.01.20
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カテゴリ: イタリア映画

1954年 イタリア映画
監督 ジョゼッペ・デ・サンティス
出演 マルチェロ・マストロヤンニ、マリナ・ブラディ



戦後のイタリア。パスクアーレとアンジェラは向かい同士に住み、結婚の約束をしている。だが2人とも貧しく、結婚しようにも指輪も買えず、花嫁衣装も用意できない。式を挙げるにも披露宴をするにもお金がかかり、2年間も結婚できないでいる。もうこれ以上待てないが、お金も無い両家の出した答えは、駆け落ち。当人達と両家で芝居をうって2人は駆け落ちした事にする。こうすれば、派手な披露宴をせずとも済むのだが…。



イタリアの地方での結婚式は、人を大勢呼んで派手に披露宴をやること。花嫁衣装を身にまとい、指輪もハネムーンも…と夢見る花嫁。しかし、当時のイタリアの地方の村、戦争の傷跡も完全には癒されていない貧しい生活が、結婚式に満たすものが何一つ無い。とにかく毎日家の仕事と外で働きどうしでもお金は貯まらない。
婚姻届けを出せばいいという現在と違い、ましてやカトリックのお国柄。当時は毎日曜日ミサに行き、敬虔な信者たちはその教えの通りの結婚式を挙げる事が当たり前だったのだ。

貧しいけれど、どこか明るくのん気で陽気なイタリア人。そんな様子がうかがえる楽しいラブ・コメディ。
男前のマストロヤンニと、キュートなマリナ・ブラディがとっても魅力的だ。

両家のけんかのシーンは、いかにもイタリア映画、といった面白い掛け合い。昔の日本のように幾世代も同居し、一つの事にみんなで大騒ぎして、近所も巻き込んで…といった人情味あふれるストーリー。終わり方もあっけないようだが、両家の人々の表情が幸せな気持ちを表わしていてほのぼのする。
特別大きな事件が合って盛り上がると言うわけではないが、こういう昔の映画好きだなぁ。





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Last updated  2011.06.19 13:19:42
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ETCマンツーマン英会話@ Re:『マイ・レフトフット』(05/09) 『マイ・レフトフット』を調べていてこち…
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Maria@ 残念ですけれど… まだまだ未読の映画レヴュー…少しずつ読め…
伊場拓也 @ Re:Somewhere in time!(03/24) 同じ思いかも?考え所ですかね。
こぶたのベイブウ @ Re:Somewhere in time!(03/24) リラさんのブログ、今まで楽しく読んでい…

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