ある日どこかで

ある日どこかで

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2006.07.21
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カテゴリ: イタリア映画
≪現代社会にも同じ状況を見るようで辛い≫






ウンベルトは退職公務員でアパートに一人暮らしの老人。家賃が大幅に値上げされ、おまけに滞納分を払わなければ即刻立ち退き、と家主に言われる。しかし、わずかな年金ではそれもままならない。退職記念の金時計も半値でも売れず、家主がウンベルトの部屋を勝手にホテル代わりに使っても文句を言う事しかできない。ある日風邪を引き熱を出したウンベルトは病院へ行く。そのまま病院にいれば家賃も食べ物にも困らないのだが、医師はもう良くなったから退院して良いと言う。






もう悲しくて、切なくて仕方ありません。日本も今お年寄りの孤独死や自殺が増えていますが、この映画を観ているとそれと重なってしまいます。

この時代の貧しくても力強く生き抜くイタリア市民を描いた作品が多いデ・シーカですが、この場合は一人暮らしの老人で、誰も頼るものがなく、下宿の賄をしている女性だけが唯一彼の話を聞いてはくれますが、それも心もとない。ただ心の拠りどころは愛犬。その愛犬との関係で、「ハッ」と思わされるシーンがありますが、そこは言いますまい。
ラスト、これからどうなるのかは観客の判断に委ねるパターンですが、ただただ切なくてため息の出る映画なのでした。


UMBERTO・D
1951年
イタリア
監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
脚本:チェザーレ・ザヴァッティーニ
出演:カルロ・バティスティ、マリア・ピア・カジリオ、リナ・ジェリナ





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Last updated  2006.07.21 17:03:23
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ETCマンツーマン英会話@ Re:『マイ・レフトフット』(05/09) 『マイ・レフトフット』を調べていてこち…
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Maria@ 残念ですけれど… まだまだ未読の映画レヴュー…少しずつ読め…
伊場拓也 @ Re:Somewhere in time!(03/24) 同じ思いかも?考え所ですかね。
こぶたのベイブウ @ Re:Somewhere in time!(03/24) リラさんのブログ、今まで楽しく読んでい…

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