2004年08月10日
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今日もよい天気です。機能は夕方少し雲が広がり、そのためか、少し涼しくなりましたが、逆に蒸し暑くなった気もします。
 さて、15日の演奏会を前に、練習をしているわけですが、どうしても吹けない場所が多数登場しています。私のようなアマチュアの週末プレーヤーでは手に負えないということの証明なのでしょうか?それともただ単に私がヘボ奏者であることの証明なのでしょうか?
 楽譜に書いてあることは、作曲者や編曲者としてはやってほしいことを記号化して書いているので、そのとおりやらなければならないのですが、作曲家や編曲者によっては、楽器の特性を理解していないと思われる楽譜を平気で書いてしまう人もいます。この楽器の特性を理解している、いないは、吹ける、吹けないのレベルの話ではなく、最終的には楽器を効果的に鳴らす、あるいは響きや効果を際立たせる、というところにかかわってきます。サックスという楽器は吹奏楽をやっている人にはなじみが深いのですが、オケやピアノ一筋で来た人ににとっては未知の楽器だったりします。あの、ラヴェルやドビュッシーでさえ、サクソフォーンの音域や特性を理解していなかったと言われています。もっとも、時代が時代だったので、仕方ない、と言えるのかもしれませんが。
しかし吹けないところがあると、自分で自分に腹が立ってきます。テンポを落としても、指が引っかかる、テンポを上げていくと、指が転ぶ…。最初のうちはがんばって根性入れてやってますが、同じところを一時間、二時間の長丁場でできるまで繰り返しやろうとすると、頭がおかしくなってきます。そのせいでなおさら吹けなくなったり、しまいには、楽器をたたきつけてやりたくなってきます。もちろん実際にたたきつけたりはしないのですが、一回、ほんとにたたきつけられたら、すっきりするだろうなー、と思ってしまいます。
まだまだ、私は修行が足りないのかもしれません。
 そこで今日の一枚です。

ムソルグスキー《展覧会の絵》、《はげ山の一夜》他
指揮:ワレリー・ゲルギエフ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
フィリップス(ユニバーサル・クラシック)UCCP-1053


このCDはゲルギエフとウィーンフィルによるムソルグスキー作品が収録されたものです。。展覧会の絵、ホヴァンシチナ前奏曲、はげ山の一夜、ゴパック、が収録されています。ジャケットを見て思うのですが、ムソルグスキーは、極端に原曲が演奏される機会の少ない作曲家では無いでしょうか。実際、展覧会の絵でも、元はピアノ曲にもかかわらず、いつの間にかラヴェルの編曲したオケ版のほうが多く演奏されるようになってしまい、はげ山の一夜もリムスキー=コルサコフが手をくわえたものが通常演奏されています。
 はげ山の一夜は原典版も聞いたことがありますが、そちらのほうが、さらにおどろおどろしく、洗練されていないイメージでした。最後の夜明けの部分も存在しません。あれは後で、リムスキーが補筆して書き加えたものです。
 次の日曜日の演奏会で、このはげ山の一夜も曲目に入っているのですが、あの編曲、何とかしてほしい編曲です。実際楽譜どおり吹いて、吹奏楽の中で、美しく拭ける人たちがどれぐらいいるのか疑問な楽譜です。もっとも編曲者がその楽譜を書いて、出版されていると言うこと実際に演奏した人たちがいると言うことなのでしょうが…。頼みます、天野○道さん、もっと奏者のこと考えてください。(ちなみに私はGRとか、BRの楽譜にも納得できない部分がありますが)私は、楽譜に難しいことを書くだけの編曲者はあまり優秀な編曲者ではないと思っています。(べつに天野正○さんをけなしているのではないです。いい編曲もあります)一番、編曲として許せないのはオケの楽譜をそのまま移し変えました、というもの。編曲者としてのプライドも何も感じられません。
 さて、このCD多分、メインは「展覧会の絵」なのでしょうが、この展覧会の絵は割りと、テンポが早めに取られています。あと、盛り上がりの激しさも、かなりのものです。部分的には粗さを感じなくも無いのですが、それはそれで、味ともいるかもしれません。キエフの大門の前は隙間がなく続けられています。また、古城は他がテンポが速めな割にはゆったりとしたテンポとりがなされています。キエフの例の二分音符は一続きの旋律に扱われていますが、ティンパニの強奏によって分断されているようにも聞こえます。特筆すべきはやはりウィーンフィル独特の弦の響きと、ホルンの日引きかもしれません。熱い感じの展覧会です。
 ムソルグスキーの作品を聞いてみたい方、熱い展覧会を聞いてみたい方にオススメの一枚です。





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最終更新日  2004年08月10日 14時11分57秒
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Re:自分に腹が立つ、楽器をたたきつけたくなる瞬間。(08/10)  
アネマジロ  さん
日ごとに 暑さが収まってきているような気がする今日この頃ですね。

Norikuさんは 完璧主義だから許せないのかもしれないですね。
おそらく 完璧にというのは どんな奏者でも無理なのだと思います。
楽器の特性に合わない部分は トルヴェールの人達は 合うように変えているような話を聞きましたよ。
もっとも 彼らは プロですから 逃げるわけにも行きませんから 常に戦っているのでしょうね。

楽器をたたきつける?
おそらく 後悔しかないような気がします(笑)

無責任な言い方ですが 気楽に構えるしかないかもしれませんね。
できないものは できない!
そのうちできるようになる!
これは アマチュアだから許される余裕だと思います。
それで 良いのではないでしょうか?

(2004年08月10日 21時18分24秒)

Re[1]:自分に腹が立つ、楽器をたたきつけたくなる瞬間。(08/10)  
Norikun1221  さん
アネマジロさん
>日ごとに 暑さが収まってきているような気がする今日この頃ですね。

>Norikuさんは 完璧主義だから許せないのかもしれないですね。
>おそらく 完璧にというのは どんな奏者でも無理なのだと思います。
>楽器の特性に合わない部分は トルヴェールの人達は 合うように変えているような話を聞きましたよ。
>もっとも 彼らは プロですから 逃げるわけにも行きませんから 常に戦っているのでしょうね。

>楽器をたたきつける?
>おそらく 後悔しかないような気がします(笑)

>無責任な言い方ですが 気楽に構えるしかないかもしれませんね。
>できないものは できない!
>そのうちできるようになる!
>これは アマチュアだから許される余裕だと思います。
>それで 良いのではないでしょうか?
-----
いえいえ、別に完ぺき主義ではないのですが…。ただ単に気が短いのかもしれません。(笑)
最後は楽譜をいじって誤魔化すしかないのですが、そこまでの道のりが遠い…。
もちろん、苦楽をともにした相棒のような楽器です。たたきつけることはありません。
できないと、あきらめるのは、もっと努力してからでも遅くない気がして、いつもチャレンジしています。 (2004年08月10日 21時46分32秒)

Re[2]:自分に腹が立つ、楽器をたたきつけたくなる瞬間。(08/10)  
syhak  さん
Norikun1221さん
すごい!前進あるのみ!ですね~(*^_^*)
私としては どこで妥協するかが まず問題となってます。
また、どうやって「ごまかすか」(笑)!!
どうやったら「ごまかされてくれるか」・・・
う~ん、Norikunさんには 我慢できないでしょうね(^_^;) (2004年08月11日 23時56分27秒)

Re[3]:自分に腹が立つ、楽器をたたきつけたくなる瞬間。(08/10)  
Norikun1221  さん
syhakさん
>Norikun1221さん
>すごい!前進あるのみ!ですね~(*^_^*)
>私としては どこで妥協するかが まず問題となってます。
>また、どうやって「ごまかすか」(笑)!!
>どうやったら「ごまかされてくれるか」・・・
>う~ん、Norikunさんには 我慢できないでしょうね(^_^;)
-----
やはり、最後には妥協しないといけないのですが、それまでは何とかもがいてみようかな、と。
でも楽譜によってはプロの人があっさり、「あ、それは無理。」といったりしてしまうんですよねえ。楽譜に書いた要求を達成できないと、なんだか、作曲者に負けた気持ちになってしまいます。(勝ち負けの問題ではないんですが…) (2004年08月12日 01時57分44秒)

Re[4]:自分に腹が立つ、楽器をたたきつけたくなる瞬間。(08/10)  
syhak  さん
Norikun1221さん
>でも楽譜によってはプロの人があっさり、「あ、それは無理。」といったりしてしまうんですよねえ。楽譜に書いた要求を達成できないと、なんだか、作曲者に負けた気持ちになってしまいます。(勝ち負けの問題ではないんですが…)
-----
あはは・・・わかる気がする~!
でも、中には「あんた、この楽器のこと知らんと書いとーやろ!」って思われるのもありません??
・というより、「書き方(表現・いいたいこと)がわからんかったから こーなったなー!! ばかやろー! こっちの気も知らんと!」だったり。
・・・あ・過激?
気に入らなければ 削除してください。本音を書いてしまいました~m(__)m
(2004年08月12日 06時43分55秒)

Re[4]:自分に腹が立つ、楽器をたたきつけたくなる瞬間。(08/10)  
アネマジロ  さん
Norikun1221さん

>でも楽譜によってはプロの人があっさり、「あ、それは無理。」といったりしてしまうんですよねえ。

人によるかもしれませんが、自分の実力を知っているからこそ 言う言葉であって アマチュアが使う意味合いとは違うと思いますよ。
それ以前に 彼らは随分苦労しているはずですから。

少なくともわが弟はそうです。

(2004年08月12日 07時53分13秒)

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