このCDはエンヤの作品をオーケストラアレンジしたものです。人気の曲のベスト版、という感じもします。 エンヤの作品はやはりあのヴォイスサウンドが魅力なのかもしれませんが、こうやってオーケストラアレンジされると、それはそれでいい曲に感じます。やはり、しっかりしたつくりの曲というものはどんなスタイルになってもいい曲のまま、ということなのかもしれません。やはりイラつくときには落ち着けるエンヤでも聴いて落ち着くのもいいかと思います。 曲目はOrinoco Flow 8(Watermarkより)、Athair AR Neamh (The Memory of Treesより)、Memory of Trees (The Memory of Treesより)、No Holly for Miss Quinn (Shepherd Moonsより)、Lothlorien (Shepherd Moonsより)、From Where I Am (The Memory of Treesより)、Book of Days (Shepherd Moonsより)、China Roses (The Memory of Treesより)、Watermark (Watermarkより)、Bard Dance(The Celtsより)、Celts (The Celtsより)という11曲になっています。 このCD、少し残念なことは、オーディオ的にあまり音がよくないことでしょうか。ラジカセ音楽なら大丈夫なのかもしれませんが、きちんとしたオーディオシステムで聴くと、音がブーミーというか、ボンつく感じがします。それは機材の性ではなくて、録音のためのようです。せっかくのCDなのでもっと情報量の多いワイドレンジな録音でもよかったのではないかと思うのですが。 しかしながら、オーケストラアレンジのため、あのエンヤの曲に少しだけ明るさというか、楽しさのようなものが加わって、より聴きやすく、楽しめるものとなっています。 エンヤの音楽がお好きな方、少し落ち着けるBGMをお探しの方にオススメの一枚です。