能登の手染め日記

能登の手染め日記

Jul 16, 2024
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カテゴリ: 染色
2000年の歴史と伝統があると言われる能登上布は、150年程前から化学染料が使われるようになった。元々は苧麻(麻)から繊維を取り出し、自然由来の染料で染められていた。

私たちは隣集落の耕作放棄地に能登原産のアカネを栽培していたが、元日の能登半島地震で畑は地割れと液状化の砂が吹き上がった。しかし畑を整備して熟成した根から良い染料を採取することができたのは栽培から4年めのこと。能登上布の白生地にアカネを使った手絞り模様を染め上げることができた。

能登上布の帯の図案と白生地の絞り


大きな絞りは帯の太鼓部分、小さな巻き上げ絞りは帯の前の模様


帯生地5mをアカネ液に入れて80℃以上に加熱浸染


媒染と染めを5工程行い絞りを解く


乾燥させて絞りと染めは完成

《手織りの能登上布に手絞り、手染め、手描き技法》を用いて、新たな辻が花模様を染める。それが可能になるのは、熱に強い食品ラップを絞りに使うことだった(^^ アカネ液を80℃以上で40分以上も加熱する草木染めで絞りの部分を防染というのは、過去の竹の皮はもちろんナイロンやビニールでは不可能だった。

もちろん食品ラップでも失敗を繰り返したが、絞り方や糸の締め方、染め方の工夫を重ねてきた。というと難しそうだが、改良して良い兆しが見えると楽しいから続けられたので、基本、楽しくなければ終わっていた(^^ゞ)

ウルシチップが手に入らない場合・・・ウルシチップの作成と販売も行っています。先ず試し染めをしてみたい方はチップ200g送料込み1,100円で販売しています。ご希望の方はshigunaru16@gmail.comまで。染め方のプリントも同封します。チップ200gで繊維200g以上染めることが出来ます。

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Last updated  Jul 16, 2024 03:47:54 PM
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Re:能登上布に絞りのアカネ染め(07/16)  
能登上布の絞り染め、いいですね。
応援P☆
(Jul 16, 2024 10:46:18 PM)

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