☆その他の映画☆

  恋愛適齢期

監督 ☆ ナンシー・メイヤーズ
製作 ☆ ブルース・A・ブロック
出演 ☆ ジャック・ニコルソン 、ダイアン・キートン 、キアヌ・リーブスなど 

ストーリーは、ふたりの男と、ひとりの女の三角関係。
63歳の独身富豪のハリー・サンボーン(ジャック・ニコルソン)は、30歳以下の若い女性としか付き合わないプレイボーイ。
ある日、若い新しい恋人マリンと、彼女の母親の別荘を訪れたが、週末を自分の別荘で過ごそうとしていたマリンの母親、エリカ・バリー(ダイアン・キートン)と彼女の妹ゾーイ(フランシス・マクドーマンド)とハチあわせしてしまう。
まさか「娘のボーイフレンド」だと思いもしないエリカは、ハリーを強盗と間違えてしまう。勘違いしたお詫びに・・・と4人で夕食をとるが、気まずい空気が漂う。
夕食後ハリーは急に心臓発作で倒れ、病院に運ばれる。
医師、ジュリアン(キアヌ・リーブス)の診断は「病状が落ち着くまで安静に」。ハリーはエリカの別荘で、体調が快復するまで居候する事に。
エリカに恋心を抱くジュリアンも加わって・・・ 奇妙な三角関係の行方は?

一言でいえば、笑える映画。
でもなんとなく、しんみりと感動できる映画。

年上でですべてを包んでくれるような男性。
気取らない居心地の良さ、安心感。

年下でハンサム、職業は医者、という男性。
刺激的なデート、ドキドキ感。

どっちがいいかな?なんてちょっと考えてみたけど。
映画にでてくるふたりなら、私は間違いなくキアヌを選ぶんだけどな・・・(^^;
なんかカッコよかった。
キアヌファンじゃないけど、ああいう優しい見つめ方をするひとってすごく好きかも。
ただ、居心地の良い恋も悪くない。
多分、結婚向きか、恋愛向きか、そういう2つの恋っていう感じがした。
それにしてもキアヌ、脇役っぽくてあんまり出てなかったなぁ。

50歳過ぎて、恋をして泣きじゃくる母親が、娘にいうセリフがとてもよかった。
恋は傷つかないようにするものじゃないんだな。
傷ついてもいい、くらいに真剣に、自分で求めるものがほんとの恋って呼べるのかも。

笑えて、ちょっぴり切なくて泣ける映画、結構いい映画でした。

  評価 ・ ☆☆☆

恋愛とはもう無縁、なんて思っている、パパママ世代の方におすすめ。
恋する気持ちに年齢なんて関係ないんだと実感できると思います(^^)




  アップタウン・ガールズ

監督 ☆ ボアズ・イェーキン
脚本 ☆ ジュリア・ダール、モー・オグドロニック、リサ・デヴィットウィッツ
出演 ☆ ブリタニー・マーフィー 、ダコタ・ファニング 、マーリー・シェルトン

ストーリーはニューヨーク。
高級住宅地アップタウンに住むモリー・ガン(ブリタニー・マーフィー)は、伝説的なロックスターだった父親の遺産で何不自由なく暮らしていた。
ところが、22歳の誕生日パーティーの翌日、電気・ガス・電話・・・全てが止まっている事に気がつく。
亡き父が頼りにしていた財産管理人の策略により、莫大な遺産が全て持ち逃げされてしまった!
無一文になったモリーは、仕方なく働く事にするが、お嬢様生活が染みついた彼女は職にすらありつけない。
友人のツテでやっと得た職は、女性大物レコードプロデューサーの娘レイ(ダコタ・ファニング)のベビーシッター。
だが彼女は8歳にして、まるで人生の全てを知り尽くしているかのような大人っぽい女の子。今までクビにしたベビーシッターは数知れず・・・。
大人になりきれない元お嬢様と、子供なのに大人っぽい現お嬢様。果たして2人の相性は・・・?

突然無一文になったお嬢様、もっとわがままーなのかと思ったけど、全然違う。
かわいらしい感じなの。
そして8歳のお嬢様、寂しさを感じながら、強がって生きている。
冷めた目でものを見る。だけど、心はもちろん繊細。

そんな2人が次第に分かりあい、心を通わせていく。
最初はわがまま全開、冷めた態度のレイが、モリーの自由な生き方やおおらかな考え方に触れることで、子どもらしい素直さが出てくる。
モリーも、小さなレイの心の中を知ることや、働くことで精神的に成長していく。

この映画を見て思ったことは「人間に大切なものは何?」ということ。
お金がたくさんあっても、何不自由ない生活ができていても
満たされない何か。
心をわかってくれるひとがいるだけで、何より素敵な人生になる。

あなたの心の側に寄り添って、分かってくれるひとはいますか?
あなたにとって、大事なものは、何ですか?

あんまり深く考えずに見られる映画だけど、こんなメッセージを送ってるように思いました。
ラストは泣けました。
そんなみんなは泣いてないのかもしれないんだけど・・(^^;
涙もろいのかな。でも気持ちがわかって、切なくて涙いっぱい流しちゃいました。
ぜひ、楽しんで見てほしい作品です(^^)♪

  評価 ・ ☆☆☆

モリーが恋する男の子役がかっこよかった。
あのひとは本当に歌手なのかなぁ。
歌声がきれいで、しっかりした存在感がありましたよ。


  ジョゼと虎と魚たち

監督 ☆ 犬童一心
原作 ☆ 田辺聖子
音楽 ☆ くるり
出演 ☆ 妻夫木聡 、池脇千鶴

雀荘でアルバイトをしている大学生の恒夫(妻夫木)は、客から近所で見かける謎の老婆の話を聞いた。
明け方にボロボロの乳母車を押して歩く老婆が運ぶのはなに?
ある夜明け、いつものように店のマスターの愛犬の散歩に出かけた垣夫は坂の上から転がり落ちてくる乳母車に出くわす。
中を覗くと、そこには包丁を握り締めた少女(池脇)がいた。
原因不明の病いで歩けない孫の存在を隠して暮らす老婆は、人通りの少ない頃合いを見計らって孫と散歩していたのだった。
家に招かれ、朝食をごちそうになる恒夫。その日から、ジョゼと名乗る足の不自由な少女と恒夫は少しずつ心を通わせていく。

この映画はとっても評判がいいと聞いたので観にいってきました。
感想は、今までの映画とは少し違う雰囲気を持った映画、と言った感じ。
家に隠されるように静かに暮らしていたジョゼを垣夫が乳母車に乗せて走るシーンが印象的。
彼女の中の感情がストレートに伝わってくる。
何でもない街並みが、生き生きとして輝いた、美しい風景になる。

でも私の中ではそんなに「良い!」という作品にはならなかったなぁ。
というのは、やっぱりラブシーンの描き方・・・。
なんかああいうヌードのシーンが随所で描かれるのはあんまり好きじゃない。
あれは女性の共感って得づらいんじゃないかなーと思う。
感動を誘うのに、あれほどたくさんのラブシーンとか必要なかったんじゃないかと思った。

私が泣けたのは、今まで一緒に暮らしていたおばあさんが死んで、ジョゼが一人きりになったとき、訪ねてきた垣夫に「帰らないで」とジョゼが涙するシーン。
痛々しいほどの心が伝わってすごく泣けた。
ラストは・・あんまり好きじゃない(^^;

でも恋愛の形や、いろんな現実をストレートに描いてる作品なのかなと思うので、見る価値はあるかも。
何の変哲もない街並みが美しく見える映像は映画館でみたほうがいいかもね。


 評価 ・ ☆☆


  死ぬまでにしたい10のこと

監督 ☆ イザベル・コヘット
出演 ☆ サラ・ポーリー 、スコット・スピードマン

ストーリー
23才の若さであと2ヶ月の命と宣告されたアンは、失業中の夫ドンと2人の娘がいる平凡な人生を振り返り、「死ぬまでにやりたいこと」リストを作って実行していこうと思い立つ。
「娘たちに毎日愛してると言う」「爪とヘアスタイルを変える」。
そして「好きなだけお酒と煙草を楽しむ」「誰かが私と恋におちるよう誘惑する」つもりで夜のクラブへ。
だが結局アンが向かったのはコインランドリー。
しかしそこでリーという恋に臆病な男と出逢い、親密な時間を持つようになる。「娘たちが18才になるまで毎年贈る誕生日のメッセージを録音」したアンは、主治医のトンプソンにそれを託す。病院で死ぬことを拒否するアンに鎮静剤の投与を条件にその役を引き受けるトンプソン。頼りないがずっと変わらない奇跡のように優しい夫ドンにはとにかくいつもと変わらない自分で接すること…「娘たちの気に入る新しいママ」になれそうな隣家の純粋な看護婦アンを家に招待し、「頬の感触と好きな曲だけしか覚えてない刑務所のパパに会いに行く」。
実現される計画、されない計画…
彼女は命の期限とひきかえに、「生きる」という本当の意味を知る。

あと2ヶ月の命。
突然告げられた、死の宣告。
限られた時間の中で、彼女は本当の生きる意味を知ったんじゃないかなぁ。
こどもたちにメッセージを吹き込むシーンはほんとに切なかった。
痛みも苦しみも誰にも言わず、一人でしょいこむ彼女。

夫に愛されて、でも別の男性に恋をする。
私はそれだけはやっぱり違和感が・・・。
娘に愛情を注ぐように、最後まで夫を思い続けて欲しかったなぁ。

この映画は、「生きるということ」を改めて考えさせてくれる作品。
誰もが、今日が最後の1日かもしれないのに、それを忘れて、無駄な時間を使う。
一日一日を大切に。 明日がなくても後悔しない生き方。
でもそれは自分勝手になることではなくって、自分がいなくなったあと、周りの人にも幸せを残してあげられる生き方。

ただなんとなく時間をすごしていた彼女が、死の宣告を受けて泣き崩れる。
でもしっかり前を見て、残された時間を「生きる」。
この映画は彼女の人生にのせて、メッセージを投げかけているんだと思う。
「あなたがしたいことは何?」

すごく泣けるとか、すごく感動するという映画ではないけど、この映画を見ることで、今生きている瞬間を改めて大切なときだって思わせてくれる作品。
時間があるときに、ゆっくり静かに見てほしい作品です(^^)
ちなみに私は映画館で前から2列目という悪条件で見たので感動が少し薄れたかも・・・(^^;
ビデオになったらもう一回みようかな。

 評価 ・ ☆☆☆

  キル・ビル

監督・脚本 ☆ クエンティン・タランティーノ
製作 ☆ ローレンス・ベンダー、クエンティン・タランティーノ
出演 ☆ ユマ・サーマン 、ルーシー・リューなど・・・

クエンティン・タランティーノの新作。前・後編の2部構成。
シリーズものならまだしも、まだ蓋を開けてもいない作品を2回に分けて公開することは異例中の異例。
この作品は日本がフィーチャーされていて、俳優やスタッフも日本人がたくさん起用されている。

ストーリーは復讐劇。
人生で最高の至福を味わうこの一時。愛する人と永遠の絆を誓う、結婚式。お腹には愛する人の子供が宿っている・・・。しかしこの幸福の絶頂から、地獄の底へ突き落とされた女がいた。かつて世界を震撼させた暗殺者集団で最強と言われたエージェント、ザ・ブライド(ユマ)。
彼女は結婚式の最中に、かつてボスだったビルに、頭に銃弾をぶち込まれた。
しかも参列者は皆殺しに・・・。
一瞬にしてブライドは、友達、夫、お腹の中に宿っていた子供を失ったのだ。
しかし彼女は長い長い昏睡状態から目覚めた。
そして誓う。“復讐”を。自分の愛するものを奪った人間全てを血祭りにあげると。そして、ビルを殺す・・・・・・、と。

この映画は好き嫌いが極端に別れる映画。
見に行く前の周りの評判は好き派が2人に嫌いが4人。
タランティーノ作品を見たことがないひとは嫌い派になってたみたいです。
私は2も映画館に観に行きます(笑)

アメリカ人に日本語を話させるシーンが結構多い、
途中突然アニメーションになる、
飛行機に日本刀ホルダーがついている、
エンドロールが演歌・・・などなど・・・
とにかくタランティーノの世界、といった感じ。
すごく真剣な決闘シーンでのカタコトの日本語には苦笑い(笑)
とくにルーシー・リューの日本語で話すシーンが長くて聞き取りづらくって、字幕つけてほしいな~って思ってしまいました。
ありえない設定なんだけど、要所要所に細かく気配りがされてる感じがした。

でも人が大量に死にすぎて、途中は目をそむけてしまいました。
血が飛び散るし、腕とか首とか飛んでるし・・・
R15指定はもっともです。

独特なタランティーノの世界。
普通なら真剣で息を飲むシーンで笑いを取る、みたいな映画かなぁ。
面白いって思うところと、やっぱり人を斬るシーンは怖い。
さすが、不思議な魅力があるってことかなって思います。
映画ランキングでは長く1位を取っていたんだよ。
見る価値は十分あると思います(^^)

 評価 ・ ☆☆☆


  めぐりあう時間たち

監督 ☆ スティーヴン・ダルドリー
出演 ☆ ニコール・キッドマン

3つの時代を生きる3人の女性が、ある一日のうちに経験する愛と悲しみを、演技派女優3人の競演で描き出す。
ストーリーは1923年、『ダロウェイ夫人』を執筆中の作家ヴァージニアは病気に苦しんでいた。『ダロウェイ夫人』に関わりを持つ1951年の主婦ローラ、2001年の編集者クラリッサも人生の転機を迎え、彼女たちはそれぞれパーティー開く。

まず見終わって思ったこと。
この映画は予備知識を持っていくべし!!

これは何も知らずに行ったらまずストーリーに入り込んで見ることができないと思うし、難しいです~(^^;
私は映画雑誌である程度どんなストーリーで、どんなひとがでているのかを知っていたけれど、それでもこの映画は難しい方だと思います。。

それぞれの時間を生きる女性たちの人生を平行してそれぞれ描いている映画なんですが、ラストで、「えぇっ!?」と驚く、3人のかかわりがあるんです。。
それぞれ、別の人生を生きているにも関わらず、驚くべきところでつながっているんですね。。

二コール・キッドマンが一瞬日本語をしゃべったのかと思うシーンがあってびっくりしました!
(でも違いましたが・・・)
演出も、3人の演技も、すごくレベルの高いものだと感じました。
それに描写がきれい。色がきれい。
でもこれは映画をあまり観ない人にはあまりおすすめできないかも?
とにかく、感動する、というよりは、ラストで3人のつながりが解けて納得する。
生と死というものがどういうものなのか。
そのひとにとって生きている、と感じることって何?
そんなメッセージがこめられている作品じゃないかな、と思います(^^)

 評価 ・ ☆☆☆

  8Mile

監督 ☆ カーティス・ハンソン
脚本 ☆ スコット・シルヴァー
出演 ☆ エミネム 、キム・ベイシンガー 、ブリタニー・マーフィ

ストーリーは1995年--ミシガン州デトロイト。そのデトロイトの境界線である、“8マイル・ロード”。ここは都市と郊外、さらに白人と黒人とを分ける分割ラインにもなっている。
 ヒップホップ・クラブ“シェルター”で繰り広げられる、最高のラッパーを競うラップ・バトル。
これからバトルに挑もうと、トイレの前に立つ青年ジミー(エミネム)。
将来の見えない仕事や、恋愛、家族の問題を抱えた彼の心がひしひしと伝わる作品。
ラストのラップ・バトルのシーン、そしてバトルに勝利した彼が自分の居場所に帰っていく所はとても好きです。
ラップを普段聴かないという人も、見る価値あると思います。

ただひとつ残念だったのが、メインの曲だと思って期待していた曲がエンドロールで初めて流れる曲だったってこと。
本編で使って欲しかったなぁ。

 評価 ・ ☆☆☆


  星に願いを

監督 ☆ 冨樫森
製作 ☆ 石原真
出演 ☆ 竹内結子 、吉沢悠 など。

ストーリーの舞台は函館。
交通事故で失明、声も失った笙吾(吉沢悠)は自暴自棄になり自殺まで考えていたが、担当看護師、奏(竹内結子)の尽力で生きる希望を取り戻す。
ところが落としたハーモニカを拾おうとして車にはねられ死んでしまう。
“星”の計らいで数日間だけ別人として甦り、奏に想いを伝えようとする……。

すごく感動できそう、泣けそうと思って期待をして行ったんですが・・・。
前半はすごくよかった。
二人がどういう経由でこころ許せる間になったのか、たわいない会話や一緒にいるあったかい時間。
涙が流れるくらいに感動できたんですが、けいごが死んで、数日間だけ別人で甦れると、バスの中で”星”がいうんですが、その声としゃべり方で一気に冷めました(--;
まるでデパートの案内放送のような明るい、軽い感じの話し方。
「あなたはラッキーです、数日間だけ、別人として生きることができまーす」
???
そういう設定にした意図はわからないけど、とにかく私はそこが納得いかない。
一気に、これははずれた・・・と思いました。

 評価・☆ 

この映画、「星願」というタイトルで、韓国では韓国の映画として別に公開されてるみたいです。
韓国バージョンの「星願」はまたみてみたいかも。


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