秘境の只見線に乗ってみた

◆  「秘境の只見線に行ってみた」  《 富山・小出 ~ 会津若松・大宮間 》

2008年  9月 9日(火)



【 2008年 9月 9日(火) 6:23 JR富山駅 】


おはようございます。 今日も絶好の鉄道旅行日和ですね♪

今日はちょっと千葉県のほうに私用があるので、青春18きっぷ使用期限ギリギリに東京へ行きますよ!
もう、慣れているので金沢→富山間はスルーで良いですよね?(ぉ



北陸新幹線 富山駅の工事が進み、旧JR富山港線ホーム跡地に作られた、北陸線用の仮設ホームを横目に・・・



419系電車(しかも、トップナンバー車)に乗って、新潟県直江津駅を目指します。

全国的に超レア車両になっている419系ですが、それが日常となっているのが北陸本線ですw



ちなみに、反対側と車内はこんな感じ。

知らない人が見たら、どう見ても特急列車です。 ある意味、乗り得列車だけど、もうスグ無くなるんだろうな~?コレ。


直江津駅到着後、JR東日本 信越本線に乗り換えるため普通列車を待ってると、金沢発新潟行きの特急北越1号が入線・・・



って、国鉄色の北越だって!?

通常はライトグリーンの新潟色を纏った特急が、この日は代走なのか国鉄色でした。 北越の国鉄色・・・初めて見たww
超レア中のレアな光景を目にして喜んでいると、自分の乗る信越線 普通列車が着ました。



直江津駅から、長岡の手前にある宮内駅まで乗り、そこで上越線に乗り換え約2時間・・・



今回のメインであるJR只見線への入り口、新潟県小出駅に到着です。



本来ならば、ここ小出駅からは上越線経由で乗り換え2回、約4時間30分程で東京都内に行けるんですが・・・今日は寄り道。

今回通る只見線は、新潟県小出駅~福島県会津若松駅を結ぶ地方交通線(非電化)です。
奥只見の渓谷に沿って走るため、車窓からの景色は抜群! 大自然を満喫できます!! ただ、1つ問題が・・・



運行本数が、「これでもか?」ってくらい、少ないんですよ!?


ここ小出駅からの発車は1日5本。 うち、終点:会津若松まで行けるのは、たった3本。乗り遅れたらシャレになりません。



しかも、終点:会津若松まで全線通して乗ると約4時間掛かるので、こんな注意書きも・・・(汗
先程も言いましたが、4時間あれば小出から上越線経由で首都圏まで行けますw



まっ、とりあえず乗ってみましょうか。



只見線に乗り入れるのは、キハ40系気動車。 ロングシートと、クロスシートの車両が1両ずつの2両編成です。

絶景秘境路線として人気が高く、本数が少ないので発車時点で、列車はほぼ満席です。



さぁ時刻表片手に、13:17 小出駅を出発ですよ♪



只見線の車両は基本、窓は全開で走ります。(夏季のみ)
もちろん、個々の判断で開閉は自由ですが、トンネルの中も窓が開いていると、トロッコ列車みたいで面白いですね。



小出駅を出て、しばらく田園地帯を走り山間部に入って40分ほど走ると、只見線、新潟県内最後の駅 JR大白川駅に到着です。



私が訪問した2008年9月9日現在では、ここ大白川まで特殊自動閉塞式(自動信号)を使用していますが、大白川より先の区間は
『タブレット』という通行手形みたいなものを使用しています。 大白川駅員が運転手にタブレットを渡す光景が見えますよ。

このタブレットが無ければ、列車は先に進めません。 まさに鉄道版の『通行手形』の役割を果たしているのです。


※ 2008年9月26日に大白川~只見間も、特殊自動閉塞方式に移行したため現在、同区間のタブレットは廃止されています。



大白川から約20分。 山深い中の田子倉ダム湖畔に、福島県に入って最初の駅があります。



JR田子倉駅です。

この駅、スノーシェルターの中にあり、駅周囲には・・・何もありません。 人家もありません。 ケータイも一部を除き圏外です。
おまけに、冬季期間は全ての列車が通過するという秘境中の秘境駅!!

雑誌やテレビで何度も取り上げられているので、降りて見たいですが降りません。



だって、下車したら次の列車が・・・(滝汗

秘境駅訪問の際には、ご利用とダイヤ確認は計画的に・・・本当に何にもない山奥ですよw



田子倉から数分で、只見線のメインターミナルJR只見駅に到着です。 おっ?あのJR職員が持っているのは・・・



タブレットですね。

輪っかの先端に金属の飾りが付いているだけのものですが、あれが鉄道運行する際には必要不可欠なものなんです。



只見線には特急列車はありません。
普通列車も本数が少ないので、単線なのに待ち合わせも少なく、只見駅も数分停車の後、発車しました。

看板のとおり、歓迎されたと思ったら、さよならですか・・・(ぉ



只見を過ぎると、車窓の風景はよりスケールが大きく鮮やかになります。



川も渡るよ♪ せせらぎが気持ち良い~



福島県に入ったので、駅名に「会津○○」と名乗る駅が多くなってきました。

ちなみに、終点の会津若松を含めると只見駅から終点までの27駅中、17駅が「会津○○」という駅になっていますw
また、列車の本数が少ない+利用者が少ないこともあって、駅ホームの長さが1両分しかない駅も多数あります。



会津蒲生駅では、後方1両がホームに入りきらず、駅横の踏切上で停車してしまう始末・・・でも、渡る人は居ませんでした。



只見線の列車速度は、ハッキリ言って相当ゆっくりです。 でも、車窓の風景は目まぐるしく変ります。

湖畔に沿って走ってみたり・・・



長~い鉄橋の上を走ってみたり・・・



田園の中にある集落も通ります。

ケータイも繋がらない場所ですが、ゆっくり時間が流れる昔懐かしの風景が、車窓からは楽しめますよ。



そうこうしていると、会津川口駅に到着です。



この駅でようやく、会津若松発小出行きの反対列車と待ち合わせ、交換します。



会津川口駅でもタブレット交換して、会津若松を目指しますよ! それにしても、いい天気だな~?

会津川口を過ぎると、山間部集落に沿うように走り会津盆地に出ると終点は目の前!



夕日が出始めた17:18、新潟県小出駅から丁度、4時間01分かかって列車は終点のJR会津若松駅に到着です。



会津若松駅は、磐越西線の途中駅ですが、只見線側から見ればY字型をした線路配分になっている変わった駅です。
只見線側からは、新潟・郡山両方面に直通出来ますが、磐越西線はこの会津若松駅でスイッチバックしなければなりません。

とりあえず、快速あいずライナー 喜多方行きを見送り、一度改札を出ます。



JR会津若松駅です。

駅周辺や構内の土産物店で、知り合いへの会津土産を買って近くの飲食店で軽い夕食を済ませます。



さぁ、再び列車に乗って一路郡山を目指しますよ!

磐越西線は電化されており、郡山までは電車です。しかも、719系。 そう、ご存知 あの奇抜な座席仕様 の電車です。
う~ん、座席より車体のキャラクターのほうが奇抜・・・



「 呼んだ~? 」


【あかべぇ】:福島県会津地方の郷土玩具である『赤べこ』をモチーフにした会津地方の観光マスコット。
       ちなみに、「べこ」は東北の方言で「牛」という意味があります。


かぁいいので、ぬいぐるみを1匹買って、お持ち帰りぃ~決定ですw



会津若松を出て、猪苗代湖を過ぎると辺りは真っ暗・・・あっという間に、東北本線の分岐点:JR郡山駅に到着です。
ここで、乗り換えですね。



そう言えば、郡山駅ホームには折り返しの快速あいづライナー号に583系が使われていました。

なんつー、豪華な快速列車だ・・・とか思ったけど、よくよく考えれば・・・



北陸本線の419系と大して変らない内装なんだよな~?

元々、この581、583系を改造したのが北陸の419系だから・・・そう考えると419系って何気に凄い電車だなと再認識ww



郡山から先は新幹線を使わず、あえて普通列車で行きます。

乗車するのは、 2008年度 第48回ローレル賞 を、受賞したJR東日本E721系 普通列車 黒磯行きです。

外装だけなら以前、 仙台訪問時に運転開始前の仙台空港鉄道SAT721系を見る機会はあった が乗車するのは、今回が初めて!
丁度、帰宅ラッシュと重なり満員状態でしたが、乗り込んでみます。


矢吹駅で殆どのお客さんが降り、ようやくゆっくりE721系を観察できましたが・・・
首都圏のE231系同様に車内アナウンスや、ホームと段差のない車内になっていたり、加減速も滑らかなのは気に入った♪

ただ、座席がな~? ボックスシートなのは嬉しいけど、座席が硬い・・・orz



黒磯到着後、宇都宮行きの普通列車に乗り換えです。 ここからは、211系ロングシート車です。



首都圏までもうスグ! 宇都宮駅でE231系 普通列車 上野行きに乗り換えです。

「"グリーン車"に乗ろうかな?」と、一瞬思ったけど結局、1両目のボックスシートに乗って途中の大宮駅を目指します。


最後に大宮駅で高崎線に乗り換え、埼玉県内の某駅で下車。

新潟県小出駅から素直に、上越線&高崎線経由で来ればいいのに・・・超遠回りな旅でした。


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