小さな幸せ集め時々猫

『もうひとりの息子』／ロレーヌ・レヴィ／フランス／2012


是枝裕和作品は「海街」　「海よりもまた深く」　「誰も知らない」

「そして父になる」と今度の「まんびき家族」等がありますが…


この映画は


​​​​​​​​​ 話としては​​赤ちゃん​取り替え事件で「そして父になる」と同じなんですが
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​ ​ ​​ ​​​​​​​ この『もうひとりの息子』は、取りちがえが、よりによってイスラエル人と

パレスチナ人という対立する民族間で起こってしまった、というところが

『そして父になる』と決定的に違います。



『そして父になる』は日本人同士なので、暮らしぶりに違いはあれど、

人種とか民族とか宗教とか、そういう問題は全然ありません。

純粋に親子とは、ということを問いかける映画でしたが

この「もう一人の息子」は民族間の争いが大きなテーマになって

いるので、一層複雑です。​​​​​ ​


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しかも18歳になってからその取りちがえられた事実を知らされるわけです。

夫は「母親なんだからわかるだろ」と言いますが「そして父になる」

でも同じセリフがありましたがどうなんでしょうね？



１８年間、築き上げた絆や環境はどんなアイデンティティよりも

強かったのは双方が素直で優秀な息子達だったからかも。

結局、両方の家族はそのままで家族同士のお付き合いを

しましょう！って事で終わるようですが…



​ ​ ​​​​​​​ 色々と感動したり考えさせられることの多い映画でした。

​​​​​​​​​ とにかく『もうひとりの息子』は本当に素晴らしい映画でした。

映画は後味が大切ですよね。