小さな幸せ集め時々猫

< 新しい記事

新着記事一覧(全3277件)

過去の記事 >

2019年03月24日

血の繋がらない子共を育てる苦しみと育てられる子供の寂しさ

(2)

カテゴリ：家族

今でも、この年になっても……

母親の胸に抱かれるのが望みでもあり切ない

ほどの悔やみです。

自分達の子供を望みながら、70年前、不妊治療を

受けた結果、望みを断ち切られて養子をもらう事を

決意した私の養父母。

７歳まで実母と兄姉と一緒に貧しいながらも暮ら

していた生活から、生活には困らなかったけど、理

想の子育て、育児書通りの子育てを頑なに実行する

養父母の元で（それは教育に関してが絶対でした）

全く懐かなかった私。

小学校5年生の時に「実母の所に帰るか、このまま

養父母の家に 残るか？」決めなさいと言われました。

「育てにくい」が原因でした。

でも、子供でも理解しているのです。

私を養女に貰う代わりに「実母と兄姉が援助され

てる事を」

実家に帰る選択は子供心にも出来ませんでした。

多分、育児書に書いてあったんでしょう。

毎晩、私が寝てから持ち物検査を二人でしてました。

そして、不適切な物は机の上の並べられて……

子供は眠りが深いと思い込んでいたようですが、

私は今でも 眠りが浅いんです。

隣の部屋からは私への不満が毎晩聞こえてきました。

一番辛かったのは「私達の子供だったら、もっと

成績が良いのに、もっと、素直で良い子だったのに」

と、嘆いてる言葉でした。

円形脱毛症に悩まされたり、帯状疱疹に何度もなったり…

結婚も私達の老後をみてくれる人とでなくてはダメ！と

言われて 幾度も諦めた恋愛がありました。

養母は私の幸せが憎い…とまで言いましたが、脳梗塞で

倒れた後の介護も、養父は結核で結核病棟に入院して亡

くなるまで 子供としての責任を果たしました。

今、思うんです。

子供の立場で養父母への不満は全くありません。

それどころか、立場を反対にして考えてみたら、自分の

産んだ 子供でないのに育ててくれたんですよ。

悪意のある人にそんな事が出来ますか？

子育てなんて、実子だって思うようには育ちません。

私は心から養父母に感謝してるし、過去に何かあっても

全て水に流しちゃいました。

心に整理が出来た今は逢いたいです。特に父とは。

結核病棟で「大好きよ～」と抱きしめてあげると

嬉しそうに 微笑んだ父の顔が思い出されます。

他人の子を育ててくれた両親にありがとう～

医者か弁護士になって欲しかったお母さん、

ごめんなさい！

❋

↑押していただけると喜びます。