受験
空は赤く燃えていた
賑やかだった廊下も
死んでいるかのように佇んでいる
教室では先生が待っていた
その机の上には白い紙のみが一枚
教室の黒板を見ても
並んでいる机を見ても
どこか悲しい顔をしていた
そこに座っている一人の男の人も
泣きながら一枚の紙を渡されると
意味も無く自分の目にも涙が溢れてきた
今までの苦労が無駄になったと思われた
目に映ったのは『残念ながら』という文字だけだった
これから先どうしようか
どこに行こうか
何をしようか
そんな言葉だけが頭の中を駆け巡った
教室を出ても
目の潤いは乾かなかった
夕日が空が樹木が・・・
学校にある全ての物が
悲しい顔をしていた


