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▲ 4年前の日記 に書いたKくんとの思い出の曲 はしだのりひことクライマックス『花嫁』
ある日突然、高校以来30年の付き合いがあったKくんから電話がかかってきました
『ユーチューブ男なぁ、いま俺T病院に入院してるんだよ!』
彼は食道ガンを患い、大手術の日を待っている状態だと言うことでした
そして担当医師は食道ガンの権威だということで
彼は『大船に乗っている気持ちだよ』とすっかり安心しきっている様子でした
それから数か月後、もうそろそろ退院した頃かなと思って奥さまに電話すると
『主人は3ヶ月前に亡くなりました』という返事が返ってきました
えっ!?何度か病院に見舞いにも行っている関係を知っているのに
何故お弔いを知らせてくれなかったの?と その時にはまったく理解できませんでした
一応、彼とはクラブ活動は違ったものの個人的には何となくウマが合ったもので
遊びやらバイトやら一緒に過ごしてきた思い出の日々を詳しく手紙に綴って
遅まきながら香典を添えて奥様のところへ送ったのですが
その後何の返答もなしに、しばらくしたある日
香典返し風な タオルセットがいきなりポンと届いただけでした
そのことがあってからは何の理由か知らないけれど
葬儀も知らせてくれない・・・それに弔い先も・・・
よほど奥様に嫌われていたんだなぁなぁと10年近く思っていたある日
、Kくんが所属していたかつて生物部の同期の友人に経緯を話すと
『あぁ~、あの母ちゃんはそういう人なんだよ!気にするな!!
あの人は誰にでもそういう態度をするんだよ!
俺たちもちょっとアタマにきてるんだよ』ということでした
考えてみると、彼の晩年の経済状態はあまり良くなく
親から継いだ印刷工場は倒産・廃業
その後、知り合いの伝手を頼ってやっと入った会社からも40代半ばにリストラされて
最後は仕事がなかなか見つからず、お決まりのタクシー業界へと
奥様からすると『苦労だけかけさせて何で先に逝っちゃうの?』という気持ちから
こころが荒みきっていたのかもしれません
どうやらユーチューブ男の一人相撲だったようです
誤解というものは 恐ろしいものですね
10年近く疑問に感じて悩んでいたことが、今回 やっと心のつかえが取れました
▲Kくんが眠っている 亀有駅すぐそばにある 真宗大谷派の『長永寺』
▲長永寺内にある K君のコンパクトな仏壇
不謹慎とは思ったのですが、弔い先の思い出も残したいと思い住職の許可を得て撮ってきました