活字と植物メンテ、クラシックの日々

活字と植物メンテ、クラシックの日々

2005/09/03
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カテゴリ: カテゴリ未分類
<オホーツク>


目に見えて、積雪が減ってきた。


海の流氷はかなり沖合いに行ってしまったように見える。
流氷が減って沿岸水路ができ、船舶の航行が可能になるのを『海明け』というのだが、
今年の海明けは先週の17日だったようだ。
この連休中、港では、毛ガニやホタテ漁の船が出漁した。

天気に恵まれた連休。
透き通るような青空。
どこからか「ひょよよよよよ~ん」という鳴き声。
トビたちが上空で円を描きながら飛んでいるのだ。

彼らは羽と体をぴぃーんと平たい姿勢にして、旋回している。
その姿はちょっと高級なグライダーのように美しく、
見とれるほどである。

飛んでいるだけならカッコいいのだが、
彼らも…食べなければならない。


彼らのことを
「カッコわりぃなぁ」
と思うことが最近よくある。
それは…彼らよりも体の小さいカラスたちのそばで
まとわりつくように飛びまわっているからだ。

カラスが飛び上がるとトビも飛び上がる。
カラスが地上に降りると同じように降りる。
こんなことを繰り返すのをよく見かける。

長い冬がようやく終わりをつげるこの時期。
トビも、食べものにはかなり困っているのだろう。
カラスは、死んだエゾシカや交通事故に遭った動物をすばやく見つけ、
ついばんでいることが多い。そのため、
「カラスのそばにいれば、
オレたちも食いっぱぐれがない」
と思っているのかもしれない。

ちょっと情けないが、しかたないのだろう。
一匹狼(狼?)のようにカッコつけているより、
機転が利くヤツにくっついている方が生きてゆけるのだ。


カラスには
「あほっあほっ」
ということばがあるのだろうか。

今朝、一般ゴミの収集。
私がゴミ袋を出すと、どこからともなくカラスがやってきて、
頭の上で、
「あほっあほっ」
と鳴いていた。
すると、少し離れた場所の電柱の上で、別なカラスが、
「あほっあほっ」
と合図する。

なじみの音楽を流しながら、ゴミ収集車が近づいてきた。
すると、カラスはますます、
「あほっあほっ」
と、切羽詰ったように鳴き始めた。

そして…けっきょく、食料をゲットできなかったカラスたちは、
さびしそうに去っていったのだった。


そういえば、私はカラスに、
「あほっあほっ」
と鳴かれることが多い。
“あほ”を見透かされているんだろうな。


<2005.3執筆>





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Last updated  2005/10/08 05:42:51 AM


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