活字と植物メンテ、クラシックの日々

Calendar

北方四島訪問最終日（９月２４日（月））

2005/09/05

＜オホーツク＞

冬空、再び戻る？　残ったままの雪山に、大粒の雨がボツボツ・・・。

きのう、自家用車の車検のため、都市に出かけた。

その前日が全国的に暖かく、本州の方では真夏日もあったという日だった。
しかし、車検の当日は一転、寒さでふるえるようだった・・・。

車を走らせていると、フロントガラスには雨が強く打ちつける。
道路沿いの雪は、完全に解けていない。
これが温かい雨だったらドロドロになってゆきそうだが、
外は、いつもみぞれに変わってもおかしくないような寒さなのだ。

雨の中、車を走らせていたら・・・
前の車は多くの牛を乗せた大型トラックだった。
いつのまにか、その・・・牛たちのにおいがただよってきた。
車内の空気の循環で、だんだん、私もそれらしき臭さを感じ始めたのだ。

まずいなぁ・・・・。
これからクルマ屋さんに持ってゆくと、
「この車、くせえなぁ・・・」
と思われたりしないか？
運転手がオナラをしていたのか、なんて疑われたりしないか？

たぶん、そんなことはないだろう。
このあたりは、牧場があちこちにあるので、
そのような家畜や堆肥のにおいはごく普通のものなのだ。

クルマ屋さんに到着し、車を出した。
においのことは何も思われなかった（と思う）。
そして、台車はオートマしか無いということなので、
「いいですいいです。ちょっとこのあたりを歩き回る用事があるので」
と伝えて、店を出た。

というのは、やせ我慢だった。
実は私、オートマの運転はすっかり忘れているのだ。。。。

林業関係の人たちはまだまだマニュアル車ばかりなので、
ここに来たばかりの時、わが家はマニュアル車を購入した。
だから、私は、マニュアルしか運転できない。

最近の新車はオートマばかりだそうで、
マニュアルが減少している。
オートマに乗れなきゃ、年寄りになって困るだろう。
でも、“オートマ”という名前の通り自動制御の部分が多い車は、
ちょっとコワイ気がしてならないのだが・・・。

外は予想以上に寒い。
天気が良ければほんとうに歩き回るつもりでいたのに、
その勇気を持てず、コンビニで温かいコーヒーを買った。
近くのホームセンターあたりまで行ってみると、
そばのバス停留所にちょうどバスが来る時間だった。

私はバスに乗って都市の中心部まで行き、
あたたか～い図書館に入った。

午後になって、外は暖かくなってきたので、
歩いてみることにした。

都市の中心部は港が近い。
ロシアの人たちは歩くのにとても慣れていて、
港から３０分程度のホームセンターまで
トコトコ歩いていくようだ。
私も東京の大井ふとう近くで働いていた頃は
そのくらい歩いていたから、
歩くのはキライではない。

雪が解けたばかりで、泥や土ぼこり、ゴミが散らかっている歩道。
散歩させられている飼い犬が、イヤイヤ歩いているのを見かける。
それでも、やはり、歩くことは楽しい。
雨もすっかり上がった。

道路沿いの家の、土台の土の部分に、
なんと、黄緑色のふきのとうがいくつも顔を出していた。

・・・取ってもいいでしょうか。。。
味噌汁に入れると美味しいぜ。
でもきっと、ああいうのはその家のものなんだろうな。

そんなことを思い、よそ見していたのが悪かった。
いきなり・・・視界がガクッと下がった。
私は、コンクリートのでこぼこになった部分で転んでしまったのだ。

うう・・・痛い。
見事に、私は両膝を強く打っていた。

少し前の朝日新聞に、三谷幸喜さんが電柱にぶつかった話が載っていた。
その時、頭を激しく打って痛かったようだが、
本人は何事もなかったように動き出したらしい。

私も、
「ほら、痛くないぴょーん」
という感じでその場で飛んだりして、さっと歩き出した。。。

痛いってば・・・。
帰って来て、ズボンをめくり上げたら、紫色がどーんどーんと２か所。
先日は風呂場で転んで手のひらを打ったし、
ガキンチョじゃないのに生傷が絶えない今日この頃。。。

国道沿い、道端にふきのとうがたくさん生えている。
しかし・・・たぶん、車の排気ガスがたくさんかかっているから、
なかなか摘み取れずにいる。
そんなこんなしているうちに、ふきのとうたちは
成長して５０センチ以上になってしまう。
そうなると、ふきのとうはただの草であり、
誰も見向きもしなくなるのだ。

いよいよ山菜の季節到来ですぜ。
さあ、早いもの勝ち！？

＜２００５．４執筆＞

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう