活字と植物メンテ、クラシックの日々

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北方四島訪問最終日（９月２４日（月））

2005/09/08

＜オホーツク＞

オホーツクは今年、春の始まりが遅かった。
なにせ、５月にも雪が降るし、
例年の花のおまつりでも
開花日が１週間以上遅れたりだった。

しかし、６月には気温がうなぎのぼり。
最高気温が本州に勝てそうな暑い日々。

それが、７月になり、私は
再びトレーナーを着た。
寒くて、ストーブをつけようかと思ったほどだった。

そんな激しい天気の移り変わりにも負けず、
近くの牧場の敷地には、
充分に成長して刈り取られた牧草が
牧草ロールになってゴロゴロしている。

それから、畑地には
ちょっと見ると笹のような鋭い葉の植物が
ぐんぐん伸びてきている。
それは、牛の食物であるデントコーン。
人間が食べるとうもろこしと同じ種類だが、
あまり味がなく、人間は食べないらしい。
１メートル以上になり、
９月頃に収穫された後、
細かく砕かれ、保存食になる。

そうそう、９月のデントコーン畑には
「熊が出たぞ！」
という話がよくある。
熊の影を見たという目撃情報や、
熊が食べたらしい跡が残っているのである。

今の季節、他にも
目だって成長しているものがある。
それは小麦畑だ。
寒暖の差があっても
暑い日には猛スピードで伸びてくる。
そして、青かった穂が徐々に黄色く変わり、
最近は茶色っぽく、穂が重たそうな様子である。
少しの風に、ぐわんぐわんと穂を揺らす。

こうなってくると、実は
雨の日が楽しみなのだ。

雨に濡れると、小麦畑全体が黄金色に輝く。
風があれば、そのあたりは
波が漂うコバルトカラーの海になる。

最近は雨が足りないが、
そろそろ見てみたいものだな。

隣のおうちの庭に、なんと最近、
キツネが出没しているらしい。
ネコがこのあたりをうろつくことはよくあるのだが、
キツネとは。。。
庭の畑のところにやってきて、
ひたすら穴を掘るらしい。

やっぱり、そのキツネも
「コン！」
とは鳴かない。

＜２００５．７執筆＞

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