活字と植物メンテ、クラシックの日々

Calendar

北方四島訪問最終日（９月２４日（月））

2005/10/28

＜関西＞

通勤途中に通る道。
ある家の犬小屋から
いつも、１頭の犬が見える。
顔を出し、こちらを見ていることが多い。

夏の暑い日は、だらんとして
寝そべっていることが多かった。
よっぽどばてているような時は、
２本の足だけをのぞかせていた。

季節は移り変わる。
しかし、犬はいつも犬小屋にいる。

毎日、そこを通ると
その犬が気になる。
犬の顔が見えなければ
「どうしてるんだべ」
と思う。

秋の夕暮れ。
私はいつものようにそこを通る。
すると、犬の姿が徐々に薄れ、
とうとう、最近は
姿が見えなくなってしまった。

犬がいなくなったのではない。
犬は元気そうだ。
ただ、日暮れが早くなってしまったのだ。

午後６時前に
ほとんど日が暮れてしまい、
真っ暗になってしまう。

街灯はほとんどない。
家の前を通っても、
犬小屋の中がどうなっているのか、
まったく見えなくなってしまった。

近所に、建設中の家がある。
その中の灯りだけはこうこうと点いていて、
中では建設作業員たちが
遅くまで働き続けている。

どこかの住宅の室内からもれるあかり。
あかりが点いているところは
とても暖かそうだ。

つい最近まで
暑くて暑くてしかたない日々だったのに。

冬はここにも
確実に近づいている。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう