活字と植物メンテ、クラシックの日々

活字と植物メンテ、クラシックの日々

2006/03/01
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根室沖に台風なみの低気圧が発達しているそうで、
降雪が止まらない。
除雪しようと外に出ても、
まるで粉ふるい器の下にいるように、
上から上から雪が降り続く。

私はオホーツクに来て4年めである。
室蘭の実家は市営アパートの3階、
そしてそれほど雪が多い土地ではなかった。
学生時代過ごした仙台もそれほどではなく、
首都圏にいた時は
数年に一度の大雪にびっくりする程度。
道産子だが、
オホーツクのような雪の量は
生まれて初めてだった。

アパート、マンション住まいしか知らなかった私は、
一軒家のまわりの雪かきももちろん初めて。
夫は朝6時過ぎに出勤。
となると、除雪作業をするのは、
どこを見回しても私しかいないのである。

目を離すと30センチは積もっている雪。
玄関前もほうっておくと、
新聞配達や郵便、宅配の皆さんが
戸口にたどりつくのに苦労してしまう。
表通りは既に人の通る道は存在せず、
雪をよけて車道を歩いている人ばかり。
やっぱり私が作業しなければならない。

ご近所には親切な方が多く、
「ついでに」という感じで
除雪機を私の家の前まで走らせてくださる。
しかし・・・自分のことはできるだけ自分でやらなければ。

今朝のテレビの占いで、
てんびん座の幸運の鍵は
「スポーツジムに行くこと」と出ていた。
ここにはスポーツセンターはあるがジムはない。
でも、除雪に出れば汗をかくから同じでしょ。
と気合を入れていざ出発!

玄関から出ていきなりつまずいた。
長靴は雪にうまった。
雪は私の足のつけねほどの高さまで積もっていた。
スコップでちょっと雪をすくいあげてみる。
シーズン最初あるいは春先に降る雪のように、
水分を含んだ重たい雪だ。
1月なのに、なぜ台風なみの低気圧なんだ!?
とても腹立たしいが
とにかくやらなければ。

私の雪かき歴はほんの4年ぽっちだが、
これまでに学んだ『雪はねのポイント』がある。

1.まず、表通りの雪をよける。
  できるだけ通る人たちの邪魔にならないように。
2.ライフラインを確保する。
  私が“ライフライン”と言っているのは
  ガスや灯油タンクの前の所。
  とにかく、この季節は燃料命だから。
3.自家用車の前。
  何をするにもクルマは必需品。
  用事があって出かける時も
  スムーズに出られるように。
4.玄関の前。
  できればいちばん最初にやりたいが、
  どうしても後回しになる。

午前中、雪かきを3時間近く続け、
足元がヨタヨタしてきた。
思いっきり雪を高くはね上げ、
まわりには2メートルを超える山々ができた。
しかし、さきほど長靴に入り込んだ雪が
徐々に解けてきて、
足のつま先が冷えて痛くなってきた。
うう、ガマンできない。

玄関前は全然片付かず、残念ながら退散。
ご近所の方々も
「今日はもう、だめだわぁ」
と言いながら
家の中に戻っていったようである。

日本全国いろんな暮らしがあるが、
雪が多い地方はこの季節、
確実に仕事がひとつ増える。
それは除雪である。
オフィスづとめの人だって、
自営の人だって、
ご隠居さんだって、
毎日の仕事が忙しいのに、
こんな重労働を
何時間もこなしているんだものなぁ。
エライよなぁ。

さきほどの除雪から3時間以上過ぎた。
そろそろまた外に出てみるか。
この荒天が明日まで続くという天気予報、
はずれてくれないかね。





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Last updated  2006/04/15 05:51:43 PM
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