活字と植物メンテ、クラシックの日々

活字と植物メンテ、クラシックの日々

2006/04/21
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カテゴリ: カテゴリ未分類
野生の鳥としてのプライドを捨てるのか!


ここでも、空のずっと高いところで
トビが飛んでいることがある。
独特の
「ひよよよ~ん」
という透きとおった声で鳴きながら。

高級なグライダーのように
ピンと全身を伸ばし、
平たい姿で
ゆっくり、ゆうゆう舞っているのは
ほんとうに美しい。

時々、役所のビルの上空でも見つける。
ここは都会とはいえ
野や山が近くにあり、
鳥たちは安心して生きてゆけるようだ。

カラスやハトたちのように
人間の持っている食べものなどを
あさることなど、まずないだろう。
食べるものは自分たちで見つけている、はず。


ところが・・・
残念ながら、トビたちも
人間さまから食べものをもらっている場所があった。
なおかつ、人間たちに襲いかかってまで
食べものを奪うことがあるようだ。

その場所は、ここからけっこう近い。
同じ関西の、京都の鴨川沿いである。


世界的に有名な古都、京都。
中心部の鴨川の河川敷には
多くの人たちがのんびりと座り、
川の流れやそのあたりの自然をながめている。
そんな所に“トビに注意”という掲示が
あるようだ。

テレビニュースのリポートで、
放送局の記者が川の前に座り、
私もよく食べるスティックパンを
袋から出してむしゃむしゃ食べていた。

すると、約20分後…
背後からいきなり
ものすごいスピードで
トビが襲いかかり、
スティックパンを手から奪っていった!

取材のカメラは回っていた。
とっさのできごとに記者は驚いて悲鳴をあげ、
青ざめた…。

そんなふうに、
子どもたちからご老人まで区別せず、
襲いかかるトビ。
人間がケガでもしそうである。


トビがなぜ、こんなふうになったのか。
それは
残念ながら…
人間たちのトビへのえさやりから
始まったようだ。

観光地である。
鴨川に時々姿を見せる野性のトビ。
河川敷にいた人間たちは
「かっこいい~」
「かわいい~」
と感激し、ついつい
自分の持っているパンやお菓子など
トビたちに与えていた。

そのため、トビたちに

人間 ≒ 俺たちにメシをくれるヤツら

というふうにインプットされてしまったようだ。


日本野鳥の会の方が、

「あんたたちに、
野生の鳥としての
プライドは無いのか?
と言ってやりたいですね。
でも・・・
プライド、無いみたいですねぇ~」

と嘆いていた。


これから、彼らに

人間 ≒ 俺たちにメシは一切くれない、ケチなヤツら

というふうにインプットするには
どうしたらよいのだろうか?





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Last updated  2006/04/22 05:44:11 PM


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