活字と植物メンテ、クラシックの日々

活字と植物メンテ、クラシックの日々

2006/06/23
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
翻弄される、旧島民。
もう・・・60年。
これ以上、どうしろというのか。


私はこの秋、
北方四島(北方領土)の
ビザなし訪問のメンバーに
推薦してもらえそうである。
今はまだ、書類をそろえて
提出した段階だが・・・
十中八九、
島に行けることになると思う。

そんな時、
他の日程で訪問をした方々が
変な冊子をもらってきた、
というニュースが流れた。


それは、
『ロシアと日本の国家国境問題の歴史』
という名前の薄い冊子。
ロシアの領土返還反対の人たちが出したようで、
日本語とロシア語で書かれているらしい。
それらは、訪問団の目につくように
博物館の所に
無造作に置かれていたそうだ。

しかし、読んでみると
歴史的にでたらめなことが
いくつも書かれており、
訪問団の人たちは、この冊子に
とても腹立たしい様子だった。


あの国の彼らも、
メディアを利用して
世論を変えようとしているのだろうか。
しかし、
いくら語っても、
真実はひとつのはず。

私自身は、
よその国の人たちが
いきなり
島を不法占拠をし、
そのため、もともとの島民たちが
島を出ていかざるをえなかった、
という話を
信じている。

当時、10代後半だった母たちは、
いきなりやってきた大柄な異国人たちに
恐怖をつのらせ、
その直後から
兵士たちの身の回りの世話、洗濯など
いろいろとさせられた。
その間、約2年・・・
「これから私たちは
どうなってゆくんだろう」
という不安をかかえながら、
生活していた。

そしてある日・・・
みんなで、
島を脱出したのだった。

それが、彼らが
故郷を捨てた瞬間だった。

しかし、「捨てた」のではない。
「離れざるをえなかった」のだ。
少ししたら戻ってくるつもりで、
離れたのだ。

たぶん、日本の国が
どうにかしてくれるだろう。
そう、みんな信じていた。

しかし・・・あれから60年。

そんな苦しい経験は、
何十年経っても
記憶として残っていることだ。

そして、いつか帰れると
信じて生きている人たちが
今もたくさんいる。


長い間、横たわる
領土の問題。

残念なことだが、
旧島民の人たちは
そのうちいなくなるのだろう。

しかし、
いなくなって、はい終わり!
というわけにはいかない。

ピリオドにしては、
いけないと思う。

日本人として。


でも・・・若者たちは
どういう方向性で
この問題に接してゆけば
良いのだろうか。

今回、訪問することによって、
何か、手がかりが
見つかるのと良いのだが。
いや、見つけたい。。。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006/06/27 04:06:16 PM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

🍇新作・長編歴史小… New! 神風スズキさん

からだ自身が、調整… New! かめおか ゆみこさん

NHK「歴史探偵」空海… New! まいか。さん

【解消済】改行がで… 楽天ブログスタッフさん

□■□恋に効く魔法の言… heart-junctionさん
   シーナのおい… ☆シーナ☆さん
☆★捨てちゃった日記★☆ baraka2004さん
ヨーコの「今日も脳… 茶々丸51号さん
うれぴくなる消費生… てんぐmadamさん

© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: