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2018.02.18
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​​​​​​​​​​​先日、B5サイズに収まるバインダーを

見つけたことですっかり嬉しくなり、

ずっと欲しかった

ブライドルレザーのB5ノートカバー

を買ってしまいました

(過去ブログ)B5サイズの最小バインダー「ツイストノート」



裏の折り返し部分は ヌメ革 なので


これから一ヶ月ほどかけて

日光浴 をさせる予定です。







ヌメ革はベジタブルタンニングされたのち、

ほとんど表面処理もなく、

フェルトバフ等で​仕上げられるだけです

(素上げ)。


そのため、すぐに使い始めてしまうと

手の脂や湿気を吸って、思いのほか表面

が汚らしくなってしまいます。

(しかもこの汚れは取れません)



これを避けるため、ヌメ革ユーザは

一般的に 使用前に 一か月程度

”日光浴”させます。


せっかく買った鞄でも一か月間は使えず、

ひたすら我慢せねばなりませんが、

ヌメ革好きな人には、

楽しみな時間でもあります



​​この日光浴により、革に含んでいる油分

が出て表面に 被膜 を作り、 防水・防汚

してくれるようになります。​​


人間の肌を皮脂膜が保護しているのと

同じです



ここで注意点ですが、密室で直射日光を

当て続けると、 乾燥してしまい、

革がひび割れたり硬化したりと、

取り返しがつかなくなります


夏場は熱くならない場所で3時間程度の

日光浴にしないと、危険です。



また、日光浴の後は乾いた布で優しく

表面をさするようにして、滲み出た油分を

均一になじませます


油分の出方は目で見ても分かりませんが、

良い香りがします ので、嗅いでみてください。



水を固く絞った布で拭きあげる方法も

ありますが、このノートカバーの裏面は

(実際は表面ですが)

ブライドルレザーの為、水分は使いたくない

次第です。



なお、ベジタブルタンニングは植物や木の

樹皮から得られるタンニンで鞣し(なめし)

を行いますが、これが紫外線と反応して

濃色化 します。


日光浴で日焼けする様も人間と似ています




今回はノートカバーなので、財布や鞄と違い

激しく汚れたり、外気や雨・湿気に曝される

心配は無いため、

一ヶ月も日光浴させなくて良いかもしれません。


この辺りは革の反応を見て判断しようと

思います。


今現在、革を目視する分には緻密で良く

仕上がっていますが、恐らく革本来の

バラ傷 (生前のケガや虫刺され痕など)や

トラ (可動部のシワ)が、日光浴することで

表面に現れてくると思います。


また、濃色化に際し、原皮に依存しタンニングに

不均質な部分では、 色ムラ として現れる

こともあります。



これらはすべて生前の皮に依存する現象で

エイジングすることにより得られること

なので、 その革だけの個性 であり一期一会です。


これこそがヌメ革の楽しい部分だと

自分は思います



しかしこのヌメ革、往年のBREEのような

かなり ピンク色が強く繊細なヌメ革 です。


自分は、とっても好みです



なのでここは敢えて、

直射日光による日光浴からではなく、

”日光の入る明るい部屋”で

ヌメ革に優しいスロースタート にしたい

と思います。




予想外に素晴らしいヌメ革が使われていた

ので、肝心なブライドルレザーのことが

そうとう書き遅れてしまいました




開封直後の写真です。

白い線はブライドルレザー特有の脂成分

が固まった状態で ブルーム と呼ばれます。






革好きな人にとって、ブルームがしっかり

残ったままで手元に届くのは嬉しいです



ブライドルレザーはベジタブルタンニング

を行った後、蜜蝋や植物油脂、獣脂、

魚油を 革の中心部に浸透 するまでしっかり

塗り込みます。


各油脂の含有量や比率はタンナーの

ノウハウで内容は明かされていませんが、

これにより、革は芯から強くなります。



ブルームは、その油脂成分が表面に残って

いる状態です。



普段使いしていると、 1~2か月 でブルームは

取れます。

ブラッシングや布で拭き取っても良い

ですが、自分はいつも放置して、勝手に

消えるのを待ちます。

(個人的にブラッシングは傷つけることも

あるため、反対です)



経験的に財布のように毎日触るものでは

起きませんが、季節の変化によって、

表面近くの油脂分が表面に浮き出て、

ブルームが再び形成されることもあります。







ブライドルレザーは トーマスウェア製 です。

言わずと知れた英国で一番大きなタンナーです。


その割に、国内でこのタンナーの名前が

前面に推し出されるようになったのは、

ここ数年のことに思います。








キーケースもトーマスウェアを使って

いますが、とても堅い印象でした。

(これはブライドルレザー全般に言える

ことですが)


このノートカバーはノート用という事も

あって、1.2mm程度の厚さで、

とてもしなやかです。








革の表面(銀面)に縦の血筋が入っています。


自分は、こういった生きていた証が残る

革が好きです。







この革は、革の表面加工を一切しない

いわゆるフルグレインレザーでは無く、

ある程度表面を削っており、


張りが良くしなやか でありつつ、

へにゃへにゃしません


また、 指に吸い付くような肌触り

ブライドルレザーだけのものだと思います。



ヌメ革部分にはポケットがいくつかあり、

便利な気もしますが、ここにたくさんものを

挟むとヌメ革が楽しめなくなりますので

たぶん何も入れないと思います。


これから表裏ともにエイジングが進み、

使った分だけ自分に馴染んでいくのが

凄く楽しみです。




なお、革の裏面(床)が黒と原皮の色で

まだらになっていますが、

染料が裏まで染み込んでいないだけです。


トーマスウェアの革は他にも持っていますが、

ここまでまだらなのは初めてです。








↓トーマスウェアのブライドルレザーに

最高クラスのヌメ革です。

大絶賛おすすめします。

ブランド名が付いたら3~4万円するのでは

無いかと思います。


1840年から続く伝統の英国革 B5本革ノートカバー








​​​​​​​​​





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Last updated  2018.04.02 20:04:11
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