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毎週土曜日、五十円玉二十枚を千円札に両替する為だけに、男は書店にやって来た。何の為に毎週、本屋で両替をするのか？どうして毎週、男の手元に五十円玉が２０枚も集まったのか？若竹七海の実体験を、プロアマ混合１３人の作家が解明する！ アンソロジー
５０円玉はだまっていてもどんどんたまる、という硬貨ではない。買物をしておつりをもらう時、あっても１枚というのが普通である。
殺人の起こらない所謂『日常の謎』。競作しているのは、法月倫太郎、依井貴裕、有栖川有栖、笠原卓、阿部陽一、黒崎緑、いしいひさいち(マンガ)と、一般公募から採用された６人。(若竹さんは問題編のみ）その選考経過とも載っていて盛りだくさんの内容。
と、くればすごーく面白そうで楽しみだったのですが、結果は期待しすぎたかな、といったところでちょっと不満。法月さん、有栖川さん以外は初めて読みました。それぞれ感想を。
法月氏…パロディだぁ。その分、楽しめないこともないけど、問題を全然解決してないっす(笑)久しぶりだったので、倫太郎のキャラクターを忘れちゃってました。 依井氏…これも楽屋落ち的なところから(わざとでしょうが）入っていって、メインの謎解きは何かパッとしないように感じました。この方は『夜想曲』しか見かけたことないのですが、シリーズものがあるのでしょうか？ 有栖川氏…これまでに読んだ『マジックミラー』『４６番目の密室』は自分とはちょっとあわない感じもあったのですが、この話は良かったです。単純に技術的な上手さももちろんですが、５０円玉を集めた動機は一番しっくりいっていたと思います。 笠原氏…これは逆になんかとても平凡な感じがしました。５０円玉の集め方は、なるほどと思ったのですが、動機がありきたりで、「これでいっちゃうの？」と思っていたら終わってしまいました。 阿部氏…殺人事件が起きちゃいました(笑)ちょっと強引では。これも実際は謎を解いてないです。 黒崎氏…全然関係ないような話から最後は５０円玉につながるのですが、そこまでが長～い。会話自体は面白いのですが、よくわからないところで＊で切れるしテンポがいいんだか、悪いんだか。 いしい氏…おまけ(？)の２Ｐ漫画です。
その他に、一般公募から６つ作品が載っています。ここから誰か有名な人出ていないのかなー、と思っていたらやはり、いました！倉知淳さん。猫丸先輩が登場してます(もっともシリーズは未読)これも(！)問題は解決してないし、無理もありますが、それでも面白いです。 他に印象に残ったのは、榊さんですね。保険を使ったところなんて凄いと思います。公募のものを読んで感じた事。作家の方々を話の中に登場させているのが、何ともこそばゆいのです。本人や身近な方々が書かれるのならいいのでしょうが。今回、受賞作とともに選考過程も載っているので、｢こんなこと言われてるんだー｣と見比べてみると面白いかもしれません。
期待が大きかったのでその分、感想がカライです(笑)でも実際、書くほうとしては、先に問題があって(しかも出題者も答えをしらないという)そこから解答をみつけ、話をつくってみなければならない、というのは大変な作業なのでしょう。企画としては面白いんだけど、集まった作品の内容があまり伴っていなかった感はいなめず、残念。この本が初めに出たのは、もう１０年前。今回の内輪ネタのなかで一番とりあげられていたのが、北村薫さんでした。デビューしたての覆面作家だったのでしょうか？よほど衝撃が強かったのだなぁと北村さんの凄さを改めて知りました。本当は若竹さんの解答編が一番読みたかったです。
次の読書 『ジャガーになった男』 佐藤賢一
５０円玉はだまっていてもどんどんたまる、という硬貨ではない。買物をしておつりをもらう時、あっても１枚というのが普通である。
殺人の起こらない所謂『日常の謎』。競作しているのは、法月倫太郎、依井貴裕、有栖川有栖、笠原卓、阿部陽一、黒崎緑、いしいひさいち(マンガ)と、一般公募から採用された６人。(若竹さんは問題編のみ）その選考経過とも載っていて盛りだくさんの内容。
と、くればすごーく面白そうで楽しみだったのですが、結果は期待しすぎたかな、といったところでちょっと不満。法月さん、有栖川さん以外は初めて読みました。それぞれ感想を。
法月氏…パロディだぁ。その分、楽しめないこともないけど、問題を全然解決してないっす(笑)久しぶりだったので、倫太郎のキャラクターを忘れちゃってました。 依井氏…これも楽屋落ち的なところから(わざとでしょうが）入っていって、メインの謎解きは何かパッとしないように感じました。この方は『夜想曲』しか見かけたことないのですが、シリーズものがあるのでしょうか？ 有栖川氏…これまでに読んだ『マジックミラー』『４６番目の密室』は自分とはちょっとあわない感じもあったのですが、この話は良かったです。単純に技術的な上手さももちろんですが、５０円玉を集めた動機は一番しっくりいっていたと思います。 笠原氏…これは逆になんかとても平凡な感じがしました。５０円玉の集め方は、なるほどと思ったのですが、動機がありきたりで、「これでいっちゃうの？」と思っていたら終わってしまいました。 阿部氏…殺人事件が起きちゃいました(笑)ちょっと強引では。これも実際は謎を解いてないです。 黒崎氏…全然関係ないような話から最後は５０円玉につながるのですが、そこまでが長～い。会話自体は面白いのですが、よくわからないところで＊で切れるしテンポがいいんだか、悪いんだか。 いしい氏…おまけ(？)の２Ｐ漫画です。
その他に、一般公募から６つ作品が載っています。ここから誰か有名な人出ていないのかなー、と思っていたらやはり、いました！倉知淳さん。猫丸先輩が登場してます(もっともシリーズは未読)これも(！)問題は解決してないし、無理もありますが、それでも面白いです。 他に印象に残ったのは、榊さんですね。保険を使ったところなんて凄いと思います。公募のものを読んで感じた事。作家の方々を話の中に登場させているのが、何ともこそばゆいのです。本人や身近な方々が書かれるのならいいのでしょうが。今回、受賞作とともに選考過程も載っているので、｢こんなこと言われてるんだー｣と見比べてみると面白いかもしれません。
期待が大きかったのでその分、感想がカライです(笑)でも実際、書くほうとしては、先に問題があって(しかも出題者も答えをしらないという)そこから解答をみつけ、話をつくってみなければならない、というのは大変な作業なのでしょう。企画としては面白いんだけど、集まった作品の内容があまり伴っていなかった感はいなめず、残念。この本が初めに出たのは、もう１０年前。今回の内輪ネタのなかで一番とりあげられていたのが、北村薫さんでした。デビューしたての覆面作家だったのでしょうか？よほど衝撃が強かったのだなぁと北村さんの凄さを改めて知りました。本当は若竹さんの解答編が一番読みたかったです。
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