キャスト
ファントム ・・・・・ ジェラルド・バトラー
クリスティーヌ ・・・・・ エミー・ロッサム
ラウル ・・・・・ パトリック・ウィルソン
マダム・ジリー ・・・・・ ミランダ・リチャードソン
カルロッタ ・・・・・ ミニー・ドライヴァー
フィルマン ・・・・・ シアラン・ハインズ
アンドレ ・・・・・ サイモン・ガロウ
メグ・ジリー ・・・・・ ジェニファー・エリソン
他
ストーリー
1919年、パリ。
かつて華やかな社交場であったオペラ座でオークションが始まった。
過去に、オペラ座の悲劇の一因になったシャンデリアが光を取り戻した瞬間
オペラ座自体も当時の輝きを取り戻す
そして、場面は1870年のパリへと移行していく。
歌姫カルロッタの代役にダンサーのクリスティーヌが起用され
クリスティーヌは舞台を大成功させる。
その夜、クリスティーヌが崇拝する“音楽の天使”に誘われて
彼の地下洞窟へ行き、ファントムの真の姿を目の当たりにする。
ファントムは支配人にクリスティーヌに主役を、そしていつも
5番ボックス席をファントムの為に開けて置くように要求する。
しかし、その要求は却下され、カルロッタの声はひきガエル化し、ブケーが死に
オペラ座は恐怖に包まれる
ラウルの身の危険を感じたクリスティーヌは屋上に逃げる
二人の愛の語らいをファントムが影から聞き、怒ったファントムは暫くみなの前から姿を消す。
オペラ座が大晦日の仮面舞踏会で盛り上がっている時、ファントムが突如
姿を現し、新しいオペラのスコアを持って来た。
クリスティーヌに自分の元に戻るように言うファントムだが、
クリスティーヌの胸に輝くラウルからの婚約指輪を引きちぎり、姿を消す
悩むクリスティーヌは、父の墓に行くが、そこにはファントムが潜んでいた。
ラウルが駆けつけ、ファントムと剣での対決が始まる。
ラウルとクリスティーヌはファントムから逃げ、ファントムが書いた
「勝利のドンファン」で彼をおびき出す計画を立てる
3人の愛のゆくへはどこへ?そして、オペラ座は破滅への道を転がってゆく
つきうさの感想
まず、最初に見た感想を思い出そう。。。
1919年のオークション会場で蘇ったシャンデリアに火が灯った瞬間に流れる
あの有名な音楽。まず、それに体がビクッと反応した。
シャンデリアと共に蘇る色彩。艶。華やかさ。どれも圧巻でした。
オペラ座の雑多な舞台裏の様子。活気に満ちた人々の様子。
「私もあの一員になって働きたい」と思わせるような、
生きてる実感を味わえそうな舞台裏。
とにかく、細かい所まで気を配って、芸術的に作り上げられた映画だと思いました。
音楽も素晴らしいし、セリフが歌になってるのも新鮮だったし、
なんと言っても主要人物の3人の歌声と演技力に魅力を感じました。
それからストーリーにも。。。。
ファントムが何故あそこまでクリスティーヌにこだわるのか。
彼女を威嚇しながらも、懇願しているあの心模様は何なのか。
ファントムの奥底にある感情に触れるたび、私の琴線が震えだし
涙を流すように命じる。
光り輝く華やかなオペラ座とは対照的なファントムの地下居住地への道。
そこは、暗く陰湿。来る者を拒んでいる。
光と影の使い方が上手い映画でもありました。
もちろん、登場人物も「陰と陽」に分かれています。
その単純さも、魅力のうちだったのかもしれません。
最後の感動は、いつまでも私の心に残っています。
やっぱり、ラウルよりファントム。そこに思いは落ち着く。
クリスティーヌのラストの歌はファントムに向けられたもの。
それが分かった今は、私も穏やかな気持ちであのラストを
受け入れられるようになりました。
とにかく、ファントムにいつも感情移入して見ていた映画でした。
まだクリスティーヌやラウルの気持ちになって映画を見た事はありません。
それは、DVDが出てからゆっくりと考えてみたいと思います。
ビバ!オペラ座の怪人! 通算11回鑑賞は「陰陽師2」以来、2番目の記録です。