2013年04月11日
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３月２１日の早朝、ホテルの窓から外に目をやると、小春日和なのに小雪がちらついていた。
フロントの受付嬢に登山の件を話すと、「たぶん登れるのでは・・・」と励まされながら出発。
まず飛騨一宮の「水無神社」に参拝、そして午前９時ごろに「位山（くらいやま・標高1529m）」の麓にあるスキー場の駐車場に到着した。
「上の画像」は、その到着時に位山の山頂方面に向かって撮影したものである。
当初は林道を車で登って中腹まで行く予定が、残念ながら積雪のため通行止めとなっていた。
そこで麓から林道を歩いて登ることにしたが、歩いて１ｋｍあたりから積もっている約２０センチの雪質が変わり、溶けはじめでもあるのだろう・・・一歩づつ歩む足元の靴の、雪の中への沈み加減がランダム（ある時は沈まず、ある時は１０センチ位、またある時は２０センチ位）になってきた。
既に意識が舞い上がりランナーズハイ状態の私は、それでも前に進もうと、さらに約１ｋｍ歩いていると、あろうことか「携帯」を無くしていることに気づき、それを探そうと今来た雪道の往復約２ｋｍを歩いたところで、さすがにくたびれてしまって登山を断念することに・・・。
すると登山を断念したとたんに「携帯」が見つかったので、これは私が山に登らないように導かれたと解釈。後で「位山」を知る人に尋ねてみると、雪道を登れたとしても片道５時間はかかるとのことで、登るには５月の連休明けあたりがよいと教えてもらった。
この「中の画像」は、その林道の途中に竹筒で簡単にしつらえた水飲み場があって、そこで小休止した時に、近くの「いちい（一位）」の木（真ん中の少し黒っぽく見える樹木）と、周囲の雪景色を撮影したものである。
この樹木の「いちい」についてはその昔、朝廷では「飛騨の位山」で採ったいちい材で「笏（しゃく）」を作っていたことから、別名を「笏の木（しゃくのき）」ともいい、「正一位」という階級から木の呼び名が「いちい」となったとのことである。
この「飛騨の位山」に自生する「いちい」を目前にして撮影し、不思議な安堵感に包まれた私は、その与えられた時間を今一度「金山巨石群」に充てることにした。
・・・結果的に「飛騨の位山」と「金山巨石群」の深い繋がりを体感することになった・・・などと思いつつ車を走らせていると、急に前方の展望が開けてきて「美しい雪山」が目に飛び込んできた。
すぐに車を止めて映した写真が「下の画像」で、雪化粧の雄姿「御嶽山（おんたけさん・標高3067 m）」と、それに連なる山脈である。
その目の覚めるような美しさに魅了されつつ、金山巨石群調査室 調査員の御方から聞いた話を思い出していた。
その内容を掻い摘んで記すと、「金山巨石群」の巨石は、学術的な詳しい調査の結果、その地に元々あった岩石ではなく、その組成から「御嶽山」の岩石だと判断できるということだった。
・・・ということはつまり、あの巨石群は「御嶽山」から運ばれてきたことになるわけか。・・・
だとするなら、どうやって運んだのだろう・・・などとワクワクしながら、三日目となる巨石群へ。
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最終更新日
2013年04月11日 10時05分40秒
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