メンバー紹介【4】姉妹の絆ふかく


ほうほう、『週間コエリス実話』の記者ね。ふむ。
ただの戦乙女ではつまらないだろうから、誰かいないかと?

黒龍には、四姉妹がいる。
正しくは師弟なのだが、とても仲が良い。
揃って並ぶときなど、非常に目の保養……こほん。

ともあれ、出会った順番に彼女たちをご紹介しよう。

まずは、日記作家として有名な、りんりん。
武器はマガスエッジ。
兎に角彼女は愛情が深い。
懐にも目にも入れたものなら、痛くない可愛い大事、という
感じで、溢れる母性に 轢かれて 引かれて声をかける
人間は一人や二人ではない。
かく言うこの私も、愛弟子について語る彼女に囁いたのが
切っ掛けで黒龍に入ったのだが……。

ばっちりネタにされていた..._| ̄|○

あの時声をかけてなかったら、今日の私ではないだろう。
バルの知り合いも、ほぼいないだろう。
感謝の限りである。目の保養(まて)

次には、りんりんの愛弟子みっちーこと三嶋。
武器は弓。
『追い上げのみっちー』とでも異名を奉りたくなるほど、
集中力が強くレベルアップが速い。
一度、『抜かしてやる』宣言をされて慄いてしまった。
クエスト達成に一番熱心なように思われる。
ついでに、一番死体を見ているバルキリーでもある。
今日も何処かで……合掌。

次がみっちーの弟子、Salyu。
私と同じアルファベットというのは打ち辛いからか、皆して
「さる」「おさる」という愛称で呼ぶ。
考えて「さりーちゃん」と呼ぶようにしてみたが、今ひとつ
反応が薄かったのと、別の年代が反応してしまったので、
これは定着をみなかった。
最初に出会ったときには鉄装備だったのに、あっという間に
赤まで突っ走ってしまった。流石、追い上げの弟子である。
そういえば、夢中になることを『サルになる』ということが
あったなぁ……。

最後に、りんりんの大師匠、むっち。
片手だが、最近は何故か剣を振り回しているらしい。
クールビューティー、というタイプで歯に衣を着せない。
りんりんを置いて逃げる、という特技の持ち主でもある。
いまや青鎧で、繰り出す技の冴えには驚嘆するばかり。
ちなみに、服を脱いでも盾と武器を手放さず、城内を濶歩。
或る意味ではウォリアーの脱いだのと変わらぬ凶悪さと思われ。

で、あなたの欲しいのは誰のグラビアだろう?
今ならノモスペンダントの一つでもあれば……って。

あ。ちょうど今彼女たちが……って。
ちょっと今、彼と話を……

「おーちゃん、そこにいてね」
は、はい。りんりん、笑顔が眩しいね。ちょっと怖いくらい。
「ちょっとこの人と話をしてくるから」
ああ、みっちー、直接交渉するのか。 ちっ、バイトにならない。
「おーちゃん、何か言いました?」
い、いやいやいや、さる……もといSalyu。気のせいです。
「逃げたらヌッコロス」
い、いや、むっち。私普通にお話してただけですし。

ああ、行ってしまった……。


そう経たずに彼女たちは4人だけで戻ってきて、取りあえず
私は、『絵になるバルキリーはいないのか』と聞かれた旨を
答えた。いや、嘘ではないし。

ただ、広報部長であるりんりんに、宣伝活動は正式な連絡を
取らずに行なわないこと、と釘を刺されてしまった。
何だかとても彼女たちは至近距離で私を見ていたし、 非常に
にこやかな笑顔を浮かべて異句同音に要請されては、流石に
頷かないわけにはゆかないだろう。

結論。やはり、彼女たちは仲が良い。

ということで、今後はノーコメントということでお願いする。
『週間コエリス実話』記者が復活するかどうか定かではないけどね。


© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: