走る物流マンの給水所

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第8回北丹沢山岳耐久レース

第8回北丹沢山岳耐久レース


梅雨時のレースは雨に祟られることが多いが、今年の北丹沢は曇り→土砂降りの雨→雷→突風→晴れと目まぐるしく天候が変わる中で行われた。陸上部のZくん、kuriさん、それと今回はヒライ@NYさんと同じ会社のS沢さんとY島さんと私の5人で行動を共にした。

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スタート前に記念撮影

【睡眠は取れたか?】
今年も常宿の鶴屋旅館に宿泊、夕食でビールで乾杯、9時頃消灯だったが、今回は珍しく眠れた。気が付いたら1:52に目が覚めたが、さらに寝続けることが出来て、4時半まで寝た。朝の気分は爽快だった。(これでやや安心)朝起きて山を見上げると、大室山の方は日が当たっている。と言うことは今日は暑くなりそうだ。(一気にモチベーションが下がる)GPS内蔵の記録計を今回初めて実際に使ってみるつもりだったので、右にいつもの時計、左にGPSと操作が何だか忙しい。

【スタートダッシュ】
今年のテーマはスタート直後のダッシュで平丸の登山道に一刻も早くたどり着くことだ。昨年ゆっくり行ったら登山道は大渋滞、20分以上待たされたので、今年はタイムロスを無くすのが狙いだ。スタートは前の方に並び、7時の号砲と共にダッシュ。Y島さんがブッちぎりで逃げ、続いてkuriさん、Zくん、私、S沢さんは後方からスタートした。そして予想通り渋滞が始まる前に登山道にたどり着いた。幸先の好いスタートだ。

【神之川ヒュッテまで】
平丸から少し上ったあと一気に下って音久和の集落まで下りてきたが、途中まで一緒だったZくんは気が付いたら前方に消えていた。神之川キャンプ場を過ぎ、鐘撞山への上りにかかる。路面は濡れている上に気温も高いので蒸し暑い。私の一番苦手な天気だ。どんどん抜かれてしまう。鐘撞山を過ぎてロープの掛かってあるコースで、Y島さんに追い付いた。顔を見るときつそうだ。大室山の中腹で折返し、コースは左へと変わる。ここから急な下りが始まる。ランナーが多いせいか、下りのスパートは出来ず、僅かに2-3人を交わすだけで1CPの神之川ヒュッテに到着。おにぎりとバナナ、水をたっぷり飲んでしばし休憩。

【犬越路から土砂降りの雨】
スタートから約3時間で1CPをスタート。身体が重くて他の選手にどんどん抜かされるが、全く反応できないもどかしさで情けなくなった。犬越路までは鐘撞山ほどの距離はないので、ほどなく到着。ガレ場を過ぎた頃から大粒の雨が降り出したかと思うとトンネルに通じる舗装道路には雨水の川が出来ている。一気に涼しくなってきた。しばらく走っていくうちに身体が冷えてきて、走れるようになってきた。雨に打たれながら気持ちよく2CPを目指す。

【姫次まで】
2CPでは叩きつける雨に打たれながら休憩した。火照った体が冷やされて気持ちいい。おにぎりを食べると血液が胃袋に回ってしまうので、走れなくなる。それなら負担の少ないゼリーの方が良いかと思っておにぎりは食べなかった。
肌寒いくらいの状態で姫次への長い上りに取り付く。登山道は泥水が川になって流れてくる。最初は川を避けて歩いたが、しまいに川の中をじゃぶじゃぶ歩くようになってきた。結構調子が戻ってきた。風巻の頭は50分で通過。休憩はせずに下りに掛かる。山道はぬかるみが出来ていて滑りやすい。昨年のハセツネの時のように足元が危なくて集中して下れない。軍手をしていたがすでに真っ黒になってきて、間違って顔を拭いたりしたら顔も泥だらけになった。
袖平山の下では尾根伝いに歩くが、雷が鳴り始め、ものすごい突風に飛ばされそうになった。滑り台を靴下姿で上ろうとするとつるつる滑るようなものだ。慎重に歩いて行く。袖平山を走り抜け姫次へと一旦下る。横殴りの雨と突風が吹いているので、全身ずぶ濡れ。足場は泥んこ。超重馬場のコースは大好きだ。姫次着は6時間49分。あと1時間ちょっとでゴールすれば8時間が切れるかもしれない。

【泥んこ大好き】
姫次からは下り専門。下りの大好きな私は水たまりや泥だらけのトレイルコースをばちゃばちゃ音を立てて走る。下半身は泥だらけだが、そんなことはお構いなしだ。子どもの遊び心を思い出しながら、片っ端から他の選手を追い越す。緩やかな上りも駆け上がりどんどん走る。平丸分岐からコースは左に取り、急な泥だらけの道に入る。この辺りから突然天気は晴れになり、陽差しが眩しい。同時に暑くなってきた。下の方で滑って転んだ人が悲鳴を上げている。滑りそうになりながらも辛うじてスピードを殺さずに駆け下りる。

【目標の8時間切り】
順調に下って平丸の集落に出ると、7時間43分だった。これなら8時間切りは間違いなしだし、姫次からのタイムもかなり早そうだ。民家の軒先給水所は素通りし、真面目に走る。そして気が付いたらゴールだ!タイムは7時間49分46秒、総合313位、種目別で101位だった。そして姫次からのタイムはちょうど1時間、自己ベストだ。あんな泥んこ道でよく自己ベストが出たもんだ。

【仲間の記録】
Zくんは私より1時間も早い6時間41分で75位、kuriさんは6時間43分で女子総合8位、種目別で7位だそうだ。Zくんの実力はどんどん伸びており、怖いくらいだ。kuriさんは途中まで女子45歳以上の優勝者の中川さんと途中まで一緒だったそうだ。山の女王と互角に走っていたと言うのも凄すぎる。Y島さんは初参加でいきなり8時間台の立派な記録。富士登山にもエントリーしているので、頑張って欲しい。レースマニアのS沢さんもマイペースで無事完走した。

ブログ仲間では、大阪から車でやって来たというミカンさん、はじマラの楽天barmyさん、中島さん、それとフェル子さんにもお会いすることが出来た。みなさんお疲れさまでした!


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