お空のあいちゃん

就職

近くのコミュニティーカレッジの説明会に行った帰り、学校の職業案内所をたずねて託児所の募集をもらった私はさっそく面接の予約をとりました。それとほぼ同時に義母の友達に紹介された会社にも履歴書を送って数日後面接になった私。

義母は託児所の仕事よりも会社に入るべきだと言いました。会社に入れば学校に行くのが難しくなってしまう、そう思ったのですが、紹介してもらった会社で他の会社で日本語が話せる人を探しているからそこに面接に行ってみないかと言われ、新たに面接に行くことになり、結局そこが私の就職先になりました。就職先がきまったことに喜びもしましたが、学校に行けないということをちょっと残念に思い、託児所の仕事を面接の結果を聞く前にこちらからお断りしなくてはいけないことが、少し心残りでした。

日本や台湾、韓国などから来る観光客が主なお客様。私のポジションはカスタマーリレーション。つまり受付と顧客管理や事務の仕事。日本で就職したことのない私にとっては初めての就職先でした。

最初の１ヶ月間は研修という形で、私が仕事をする事になるダウンタウンのお店での仕事だけではなく、週の半分は空港での勤務になりました。私が採用されたのは、新しくお店をリニューアルオープンするためのオープニングスタッフとしてであり、そのオープニングまでの間の１ヶ月ちょっと、私と同じ時期に採用された、同じ部署のアルビーナと一緒に、空港に出向いてお客様の顔を覚える事が、最初の仕事でした。

制服を着て空港を歩いているガラスに映る自分の姿をみて、なんだか誇らしく、そして、私はがんばっているのだと嬉しく思うこともしばしばありました。同期入社したアルビーナとも仲良くなり、一緒に仕事をする仲間にも暖かく迎えられて、通勤時間が長い事以外はとくに不満もなく、私の初めての就職は幸先の良いスタートを切ったのでした。

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