おしゃれ手紙

2008.03.09
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テーマ: お勧めの本(7416)
カテゴリ: 読書
約30年にわたってコミックマーケットの代表をつとめ、2006年10月に急逝した著者の、伝説のデビュー作。
戦前からの少女文化の流れの簡単な解説も付し、1980年までの戦後少女マンガの全てを概観する唯一の通史。
的確でバランスのいい記述は、著者のマンガ全体に関する幅広い知識と深い理解に裏付けされたものである。


【目次】(「BOOK」データベースより)

第1章 少女マンガ前史(明治~戦後)
キーワード:戦後、闇市、手塚治虫、あんみつ姫、松島トモ子
2章 少女マンガ幼年期の始まり(昭和26年くらい~)
「リボンの騎士」、貧乏と金持ち、貸本少女漫画
3章 密室の構築(昭和32年くらい~)
華麗なる高橋真琴、
日本的感性と西洋趣味/わたなべまさこ
牧美也子の端麗さ
月刊誌から週刊誌へ

第4章 生活の中の少女群像!(昭和36年くらい~)
学園、ロマンス、貸本少女漫画の終焉
5章 おしゃれとラブの時代(昭和38年くらい~)
西谷祥子ショック、学園の少女達、週刊誌時代の幕開き
第6章 少女マンガの完成に向けて(昭和43年くらい~)
スポ根ブーム、GSの登場、「セブンティーン」、一条ゆかり

第7章 少女マンガ黄金時代(昭和46年くらい~)
衝撃の萩尾望都、少年たちとギムナジュウム

第8章 モブシーンの開幕(昭和49年くらい~)
SF少女漫画、24年組、「はいからさんが通る」、「ガラスの仮面」

第9章 限りなく今

この本は、戦後に生を受けて大きくなった私にとって、本当に貴重な本だ。
昔過ぎて、もう、うろ覚えだった漫画も、蘇ってきた。

ということで、漫画バトン風に書いてみた。

1■小学生の頃の漫画で、好きなものや作家、印象に残っているもの?
*「コタンの口笛」*石森延男
タイトルは覚えているけれど、内容は忘れた。
昭和30年頃のものだと思う。
★「フイチンさん」上田としこ*1957(S32)年
女流漫画家の草分け的存在・山田トシコの作品。
おてんば娘・フイチンの明るさが周囲の人々を変えていく様を描く。
戦前の旧満州、ハルピン。
屋敷の門番の娘で、明るく誰からも愛される女の子・フイチンが、ひょんなことからご主人様に見込まれてリイチュウ赤ちゃんの世話をすることになるが・・・。

この漫画は、よく覚えている。
漫画に出てくる中国語を覚えるのが楽しかった。

「山びこ少女」わたなべまさこ
これもうろ覚えですが、わたなべまさこの作品は、どれも好き。
★高橋真琴
1960年代以降、少女漫画誌や学年誌のイラスト・絵物語から、文房具のデザイン画にいたるまで幅広く活躍し、「瞳に星、花にリボン」という少女漫画の意匠を定着させたといわれる高橋真琴。
その独特な「高橋ワールド」は、多くの少女漫画家やイラストレイターに強い影響を与えてきました。
★牧美也子
この人抜きに少女漫画は語れないというくらいに活躍していた。

2■大きくなったから読んだ漫画。
「つる姫じゃ~っ!」土田よしこ
この漫画は *「あんみつ姫」* の流れだという。
★「ガラスの仮面」美内すずえ
テレビでもドラマになった、長編。

3■好きな作家と作品。
★「ポーの一族」萩尾望都

昭和30年頃から漫画を読んでいた私。
漫画を読んでいたのは、小学生まで。
中学生からは、小説に夢中になってしまった。
大人になってから読んだ、「ポーの一族」や「ガラスの仮面」、「アラベスク」で漫画の面白さに再び目覚めた。

昭和30年代は、まだ日本が貧乏だった時代。
34(1959)年の赤松セツ子の「青いひとみ」は、混血の少女が主人公。
孤児院、友人の、足の不自由な少女等がエピソードとして、扱われ、友情の大切さをている。
贅沢なムード(?)をかもし出すために使われているセリフは、
「文明堂のカステラの一番大きいのを買ってきて」だそうだ

・・・・・・・・・・・・・・
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◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。
★3月9日 *こんな公園あったらいいな・・・。 * UP





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Last updated  2008.03.11 00:34:11
コメント(8) | コメントを書く


■コメント

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Re:戦後少女マンガ史:少女漫画バトン(03/09)  
七詩  さん
そうですね。
昔は継母ものとバレー(球技ではなく踊りの方)ものがやたらに多かったように思います。
赤松セツ子の「幸せの星」(だったかな?)が印象に残っているのですがご存知ですか。
主人公が本当の母を捜すというような話だったかと思いますが。
わたなべまさこの漫画は西洋風で非日常的な雰囲気がすごくすきでした。 (2008.03.09 23:32:12)

Re[1]:戦後少女マンガ史:少女漫画バトン(03/09)  
七詩さん

貧乏な少女と金持のお嬢様とか、バレエとかがテーマでした。
継母というのも定番でしたね( ̄m ̄*)
オススメの本です。

>そうですね。
>昔は継母ものとバレー(球技ではなく踊りの方)ものがやたらに多かったように思います。
>赤松セツ子の「幸せの星」(だったかな?)が印象に残っているのですがご存知ですか。
>主人公が本当の母を捜すというような話だったかと思いますが。
>わたなべまさこの漫画は西洋風で非日常的な雰囲気がすごくすきでした。
-----
(2008.03.09 23:37:51)

フイチンさん  
shimikotoshiori  さん
残念ながら本は読んでませんが、弥生美術館で拝見しました。
線の美しい古びない絵と内容ですよね。
その後で、最近製作されたアニメをDVDで観ました。
とっても楽しくて、原画の味わいがよく出ていました。
坊ちゃんが可愛かったです~!


(2008.03.10 20:06:20)

Re:戦後少女マンガ史:少女漫画バトン(03/09)  
いるた2006  さん
はじめまして。
TBありがとうございました。

昔と今では絵柄もストーリーも
ずいぶん変わりましたが
名作という作品は今読んでも
やはりとても面白いですよね。 (2008.03.10 21:40:32)

Re:フイチンさん(03/09)  
shimikotoshioriさん

「フイチンさん」、今も、アニメとして売られているんですね。
ビックリしました。
絵がとっても、印象深いです。
子どもの私にとって、中国って謎の国でした。

>残念ながら本は読んでませんが、弥生美術館で拝見しました。
>線の美しい古びない絵と内容ですよね。
>その後で、最近製作されたアニメをDVDで観ました。
>とっても楽しくて、原画の味わいがよく出ていました。
>坊ちゃんが可愛かったです~!
-----
(2008.03.10 21:59:36)

Re[1]:戦後少女マンガ史:少女漫画バトン(03/09)  
いるた2006さん

いらっしゃいませm(_ _)m
少女漫画、50年以上前から読んでいます( ̄m ̄*)
絵は、本当にみな上手くなりましたね。
ここにあげた漫画は、もう一度読んでみたです。

>はじめまして。
>TBありがとうございました。

>昔と今では絵柄もストーリーも
>ずいぶん変わりましたが
>名作という作品は今読んでも
>やはりとても面白いですよね。
-----
(2008.03.10 22:03:09)

Re:戦後少女マンガ史:少女漫画バトン(03/09)  
天羽さくら  さん
懐かしいものと知らないものが混在してます(^^;
ガラスの仮面は大好きでした。あとピグマリオやスケバン刑事とか。
姉が使っていた色鉛筆の缶ケースが高橋真琴?だったかもしれないです。
(2008.03.12 16:41:35)

Re[1]:戦後少女マンガ史:少女漫画バトン(03/09)  
天羽さくらさん

さくらさんのお母さん世代かもしれませんね、私は(^-^*)
「ガラスの仮面」は、ほんと連載が長いのですよね。

>懐かしいものと知らないものが混在してます(^^;
>ガラスの仮面は大好きでした。あとピグマリオやスケバン刑事とか。
>姉が使っていた色鉛筆の缶ケースが高橋真琴?だったかもしれないです。
-----
(2008.03.12 19:04:06)

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