恋に生きる女


彼女は頭がいいだけでなく、かなり美人だった。

だけどどこか 憂い があって、会社では覇気がない感じだった。

彼女と仲良くなって、私はその憂いの理由を知った。




彼女は学部の頃、関東の大学に通っていた。
大学4年の頃、同級生と恋に落ちた。
彼は学年トップの成績で、京大修士課程を目指していた。

彼女は好きな人とは離れらないタイプ。
彼女は俄然、猛・猛・猛・猛・猛勉強をした。

そして晴れて彼と一緒に京大修士課程に合格した。

が幸せは長く続かなかった。
彼女は修士入学1年で彼に別れを告げられてしまう。
彼女は傷心で関東の就職先を決める。

そこで再び転機。

彼女は博士課程の先輩から告白されたのだ。
彼女は再び先輩と恋に落ちた。

しかし先輩は地元(大阪)に就職先を決めていた。

就職と同時に彼女(神奈川)は先輩(大阪)と離れ離れ。





彼女はそれで憂いっていたのだ。

毎日会社でもハーハー溜息をついている。
上長からも「体の具合が悪いのか?」と聞かれるほどだ。

そしてとうとう就職後3ヶ月で彼女は会社を辞めてしまった。
彼の住む大阪へ押しかけて行って、そのまま結婚。
(今、専業主婦で3人の男の子のママ。)




彼女は「恋に生きる女」だったのだ。


自分の全てを捨ててでも好きな人についていく・・・・
そんな恋ができて羨ましいなぁって当時思ったよ。

こんな熱い恋って私の人生にあったけ?

みんなはあった?

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