二代目大家の日々。

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2007.08.02

渡辺崋山の言葉、八勿の訓

(2)

カテゴリ：大家業

ブログを読んでいる友人から電話がありました。
「あれ、よかったね」
「あぁ、そうですか？」
「八勿の訓もいいよね。あれ、紹介すれば？」
「でも、あれ、難しいし....」

渡辺崋山の八勿の訓(はちぶつのくん)は、交渉をするときの心得。
｢勿｣＝してはいけない、という意味で
交渉時における八つの戒めです。

一　面後の情に常を忘れるなかれ
交渉中、自分の感情に流されず、常に平常心を忘れるな

二　眼前の繰廻しに百年の計を忘れるなかれ
目の前の利益より百年後の展望を忘れるな

三　前面の功を期して後面の費を忘すれるなかれ
目の前の利益を焦って、後の費用を忘れるな

四　大功は緩にあり機会は急にありといふ事を忘れるなかれ
大きな成功は、緩やかに実現されるが、
そのチャンスは、突然やってくるということを忘れるな

五　面は冷なるを欲し背は暖を欲すると云うを忘れるなかれ
クールな顔と、温かい心で交渉することを忘れるな

六　挙動を慎み其恒を見らるるなかれ
自己の挙動を慎重にして、相手に本心を悟られてはならない

七　人を欺かんとする者は人に欺むかる　不欺は即不欺己といふ事を忘れるなかれ
人を欺く者は他人に欺かれる。
欺かないというのは、自分をも欺かないということを忘れるな

八　基立て物従う基は心の実といふ事を忘れるなかれ
基本方針の心が誠実でなければ、基本方針を立ててもうまくいかない

解説は小場家流解釈だから、自信がありません。
特に、八番目は厄介ですね。
これでいいのかしら？　違っていたら、教えてね。

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