読書の部屋からこんにちは!

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2007.04.20
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カテゴリ: その他の本
また読んでしまいました。 源氏物語の周辺本
こんなにふざけた題名に、ふざけた表紙。
初めて見たときは、まともな本なの?って思ってしまった。



でもね、これはなかなかおもしろい本ですよ。
読めば読むほど源氏物語がよく分かる。
っていうか、私のように源氏物語をきちんと読んでいない人にも、その複雑な人間関係が手に取るように分かります。
今までに読んだ周辺本の中では、田辺聖子さんの「私本・源氏物語」に視点が似ているかな?
それを関西弁の柔らかいユーモアでくるんで、愉快な作品にしたのが聖子さんなら、
身もふたもない言い方で小気味よく料理したのが、大塚ひかりさんです。

よくあるでしょう。若いOLたちがトイレで、職場の男性を厳しく評価する、それはものすごく厳しいけど案外見るべきところは正しく見ていて、彼らの家庭生活まで看破していることもある。
そんなノリで、源氏物語の登場人物たちが料理されていきます。

まったく、大塚ひかりさんのおっしゃるとおり、源氏の男ってサイテーなヤツばっかり。
そして、同じようなサイテー男が、現代にもいっぱいいるってことがよく分かって、ムフフと笑ってしまいました。
私はこれを読みながら「きちんと源氏を読みたい!」って思ってしまいました。
そのときには、この本が何よりの参考書になってくれるだろうと思います。   





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Last updated  2007.04.20 13:38:34
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