読書の部屋からこんにちは!

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2007.04.29
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カテゴリ: その他の本
裁判といえば、検事と弁護士が被害者の刑罰をめぐって、火花を散らすもの。
そんな貧弱な知識しかなかった私。
もちろんほんとの裁判なんて見たことないし、ときどき推理小説に出てくる裁判を読んで、想像しているだけです。
今まで読んだ中で印象に残っているのは、「半落ち」と「白い巨塔」かな。
特に「白い巨塔」では、新進の青年弁護士と老練な大学関係者たちの戦いに、胸がどきどきしたっけ。
医療ミスとして裁判を続けることは無理と判断した青年弁護士は、財前教授の患者に対する誠意を追求することにして、結局若い医局員の勇気ある発言によって・・・・


いけないいけない、別の本の話になっちゃった。
とにかく、その裁判を2年間傍聴してきた記録です。
例えば、オウムの裁判などのように有名な裁判は、傍聴を希望する人が行列している様子をニュースで見たりするけれど、傍聴を趣味にしている人も多いのだそうです。
この本は、あの音羽幼女殺害事件や、覚醒剤や、交通事故、わいせつ関係、殺人、離婚、暴走族、窃盗、ヤクザ関係と、あらゆる裁判を傍聴した記録です。
が、深刻になったり被告に感情移入することなく、冷静にしておもしろ半分という姿勢をくずしていないところが、楽しい読み物風になっています。
傍聴マニアと言える人たちの様子も書かれているし、裁判所の中の様子がわかって、けっこうおもしろかった。
それに、読んでいると女子高校生が団体で傍聴に来ていたり、中学生の一団がいたり、これって学校の社会科の一環で来ているんでしょうか。
実社会を見るという意味では、なかなかいい企画と思いましたよ。

だけど、被害者にとっても被告にとっても、プライバシーに関わることが情け容赦なく暴かれる裁判と言う場所に、赤の他人が単なる興味で、おもしろ半分(っていうか、おもしろほとんどだと思うけど)聞きに行ってもいいもんなんでしょうか?
なんか、申し訳ないような気もします。
この本には「傍聴も国民の権利だ」って書いてあったけど、そんなもんなのかなあ。ちょっと疑問。
私も、一度は裁判ってものをこの目で見てみたいなあと思う気持ちが40%くらい。
でも一人じゃそんな勇気わかないので、行かないだろうなあという気持ちが40%くらい。
誰かが「ぱぐらさん、連れてってあげよう」って言ってくれたら行ってもいいなあという気持ちが20%です。







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Last updated  2007.04.29 22:06:16
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