プックミさん
>久し振りに?ドキドキとときめいたのにな・・・・この本は家で読まないと一人にやにやしたり声を出して笑ってしまいそうですね。

私ね、電車の中で浅田次郎を読んで涙がぽろぽろ出たり、田辺聖子を読んでクックックと笑ったり、よくあるんですよ。おかしなおばさんと思われてるでしょうねえ。
でも、悪いことしてるわけじゃないんだから、ま、いっか!と居直ってますよ。
この本もいつか読む本リストに加えてくださいね。 (2008.01.11 08:58:49)

読書の部屋からこんにちは!

読書の部屋からこんにちは!

2008.01.10
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カテゴリ: その他の本
「小話集」とか「川柳集」とか、ちょっと笑えるおもしろい本と銘打った本ってよくありますね。実は私は、そういう本で「おもしろかった」「よく笑えた」と思ったことは一度もありません。
たいていは、クスリともしないし、顔の筋肉もほとんどゆるまない。読み進むうちに、たまーにニヤリとする程度のことです。そういう本はたいてい「笑いでストレスを解消しよう」とかいううたい文句がくっついているものですが、そういう効果はまったくないと断言してもいいです。



だけど、この本 「必笑小咄のテクニック」 は、看板に偽りありません。本当に「必笑」でしたよ。私は電車の中で読みましたが、ときどき声を出して笑いたくなって困ってしまいました。



この本は単におもしろい話を羅列しただけではありません。
そのおもしろさを分析し、同じおもしろさの小咄を豊富に紹介し、さらに読者にオチを作らせようとします。(掲載の小咄は、昔からある有名なものや小耳にはさんだものや、自作のもの、いろいろでした)
普通、この小咄がなぜおもしろいか・・・なんていう理屈を述べられるとしらけてしまうものですが、ここはさすがに米原万里さん、底抜けの明るさと洞察力で、ジョージブッシュや小泉純一郎らもまな板に乗せられ、痛烈な小咄の主役とされて、それがまた納得させられるおかしさなのです。
そしてそして、なにしろシモネッタ・ドッジの異名をとる米原万里さんですから、下ネタも多く、それが下劣になる寸前にさらりとかわして爆笑させる、その異才。本当の才女とはこういう人のことをいうんだなあと感心してしまいました。

ここにいくつか紹介しようとおもったのですが、どれもこれもおもしろくて、ご紹介したいものばかり。迷うな~
こういうのはいかが?

まず男はあわてることなく優しい手つきでスカートを下ろした。それからゆっくりとブラウスをはいだ。次にブラジャーのホックを外して引っ張ると、ブラジャーはそのまま男の足もとにはらりと落ちた。それから男は一気にパンティーを引きずりおろした。
今や男の目の前には、むき出しの・・・・・洗濯ロープがあった。



ところでこの本のあとがきには、米原万里さん自身が、自分の病気(悪性の卵巣腫瘍)について触れています。つまり、この本は、彼女の壮絶な闘病の日々のさなかに完成させた本ということになります。
そんな時に、よりによってこのような本を・・・と絶句しましたが、米原万里さんの人間としてのスケールの大きさと、度量の深さに圧倒され、心から惜しい人をなくしたものと悲しみにうたれました。





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Last updated  2008.01.10 09:20:25
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Re:「必笑小咄(こばなし)のテクニック」 米原万里(01/10)  
daimajin814  さん
う~ん、米原さん、最高ですねぇ。多彩です。
同時通訳が副業に見えてしまうくらいです。
手元に彼女の「真昼の星空」が順番待ちをしてるんです^^楽しみです。
そういえば、彼女は井上ひさしさんの義妹だったことを思い出しました。お二人ともすばらしい! (2008.01.10 15:29:31)

Re[1]:「必笑小咄(こばなし)のテクニック」 米原万里(01/10)  
ぱぐら2  さん
daimajin814さん
>う~ん、米原さん、最高ですねぇ。多彩です。
>同時通訳が副業に見えてしまうくらいです。

ほんとに、才女とは彼女のことですね。

>そういえば、彼女は井上ひさしさんの義妹だったことを思い出しました。お二人ともすばらしい!

え?そうなんですか?知りませんでした。
井上ひさしさんも好きな作家さんですよ。この頃ご無沙汰だけど。
(2008.01.10 19:16:11)

Re:「必笑小咄(こばなし)のテクニック」 米原万里(01/10)  
プックミ  さん
久し振りに?ドキドキとときめいたのにな・・・・この本は家で読まないと一人にやにやしたり声を出して笑ってしまいそうですね。
自分が苦しいからこそ書けたのかしら? (2008.01.10 22:04:36)

Re:「必笑小咄(こばなし)のテクニック」 米原万里(01/10)  
季節の花束  さん
すごいですねえ。
闘病生活に必要なものは、笑いのテクニックというところでしょうか・・・笑いは病気を軽くするのかもしれませんね。
私もお笑いが大好きで、芸人さんが出るテレビ番組は欠かさず見て気持ちをハイにしています。

今日、本屋さんで「空中ブランコ」を買って来ました。
以前ぱぐらさんのところで読んだ事がある題名だったので、迷わず決めました。
(2008.01.10 23:20:10)

Re[1]:「必笑小咄(こばなし)のテクニック」 米原万里(01/10)  
ぱぐら2  さん

Re[1]:「必笑小咄(こばなし)のテクニック」 米原万里(01/10)  
ぱぐら2  さん
季節の花束さん
>すごいですねえ。
>闘病生活に必要なものは、笑いのテクニックというところでしょうか・・・笑いは病気を軽くするのかもしれませんね。

私の親しい医師から聞いた話ですが、病気の苦痛を和らげるために笑いを取り入れようと、手品を始めた医師がいたそうです。患者さんからは大好評で、あっちこっちの病院から引っ張りだことなり、とうとう医師より手品が得意になっちゃったとか。いや、これ、本当の話なんですよ。

「空中ブランコ」も笑えます。伊良部先生の姿を想像するだけでニンマリ来ちゃいます。その点では、伊良部先生も名医ですね。 (2008.01.11 09:02:59)

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