読書の部屋からこんにちは!

読書の部屋からこんにちは!

2008.06.21
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カテゴリ: 小説
先日見た映画「砂の器」といい、この「彗星物語」といい、私の涙腺どうかなっちゃったんじゃないの?と言いたくなるくらい泣けました。
涙もろいのは年のせいだよ・・・陰の声も聞こえてきそうだけど。



主人公は50代の専業主婦敦子さん。
家族は夫とおじいちゃん。子どもは4人。
それだけでも私のような怠惰な主婦から見ればフゥ~ってため息が出そうだけど、それに加えて夫の妹が離婚して、4人の育ち盛りの子どもを連れて帰ってきた!
おまけに夫の事業が失敗して、屋敷を売って狭い家暮らし。
そして、夫が裕福だった頃に全て面倒を見ると約束していた、ハンガリー人の留学生を迎えて、総勢13人。
それと、主要な登場人物(?)のビーグル犬。

どうです?主婦の皆さん。
私ならヒステリー起こして、家出かも・・・・

家族が多いと当然、いろんな事件が次から次へと起こります。
普通の日本人だけでもそうなんだから、国民性の全く違うハンガリー人ボラージュも絡んで、それはもう丸くおさめようったって収まらない!
敦子さんもがんばりますが、それを陰で支えるのはおじいちゃんです。
飄々ととぼけた味のおじいちゃんですが、ここ一番の大事なときには、強力な助け舟を出してくれるその頼もしさ。
軽妙な大阪弁で雰囲気を和ませてくれるおじいちゃん。いいな~!こんなおじいちゃん。
そして、世代の差、国民性の差を埋めてくれたのは、ありきたりな言葉だけど、愛でした。

人間の一生には彗星の尾を引く光に似た出会いがいっぱいあるんだなあ。
悠久の宇宙から見れば人の一生なんてほんの一瞬だけど、一生懸命生きていこう。



家族の愛情を確認したい方。
すてきなお母さんになりたい方。
社会主義国の国民が自国をどう考えていたか知りたい方。
本気で勉強するってどういうことか知りたい方。(この留学生はほんとうによく勉強しました。私は日本人が恥ずかしくなってしまったくらいです)
そして、犬が大好きな皆さんにも。
この本を強くおすすめします!!






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Last updated  2008.06.21 08:58:57
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