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「医療崩壊」が囁かれている。患者とのコミュニケーション不足から医師は訴えられ、患者に必要なサービスを提供すれするほど病院は赤字となる――こんな最悪の状況の中、90歳を超えてなお現役医師として患者と接する日野原重明氏が引っ張る聖路加国際病院の現場スタッフのインタビューを中心としたドキュメント本である。筆者の考えは控えめに、あくまで現場の言葉をそのまま文字にしているところに好感が持てる。
聖路加国際病院は、地下鉄サリン事件の際に大量の患者を引き受けた病院として一躍脚光を浴びた。アメリカナイズされた経営、キリスト教の教えに基づくケアをするだけでは、日本の民間病院として存続し、人気を得ることはできない。
本書を読むと、現場の努力がどれほどのものであるか、そして日本の医療制度が抱える問題、ひいては我々患者自身の問題を含め、いろいろと考えさせられる。
■メーカーサイト⇒ ダイヤモンド社 リーダーは95歳
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