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2009.02.06
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カテゴリ: 書籍

なぜ僕は理科を好きになったのだろう

なぜ僕は理科を好きになったのだろう


 ウルトラマンやゴジラを純粋に科学的に分析した「空想科学読本」シリーズの原作者による自伝的エッセイ――科学に対する熱い想いが語られている。

著者の「理科雄」という名前はペンネームではない、紛れもない本名である。親が子どもに期待したことがよく分かる。
ソ連が世界初の有人宇宙飛行に成功した年に、著者は生まれた。私より少しだけお兄さんであるが、科学全盛の時代に生まれたことは変わりない。ウルトラマンやマジンガーZで育ち、理科を勉強するようになった頃に UFO ・超能力ブームがあった。海外の SF 小説を原語で観たり読んだりできる頃にはスターウォーズやスタートレックが封切られた。
思えば幸せな時代を過ごしてきたものである。いまでも科学は万能だと信じているし、空想科学することは楽しい。
私は、ヒトの成り立ちを知りたくて、宇宙人を捕まえて比較解剖をしたいがために大学に入った――これは冗談などではない。比較実験を行い、再現性・普遍性を見いだすことが科学の使命だと、いまでも信じている。だから、地球上の生き物しか扱っていない生物学・医学は科学として不十分なのである。
しかし、私も著者と同じで、大学を中退してしまう。著者のように経営者にはならなかった。それは、私がやっていることが「お金を貰って、自分の理想を追求する」(154 ページ)だということに、著者より早く気づいていたからに過ぎない。
しかし、もし本物の宇宙人の死体が見つかったら、もはや研究活動に参加はできないだろうが、せめてその場に立ち会いたいと思っている。


■メーカーサイト⇒柳田理科雄/集英社インターナショナル/集英社/2006年10月 なぜ僕は理科を好きになったのだろう

■販売店は  こちら








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最終更新日  2009.02.06 21:38:38
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