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まったく先例のない製品をつくろうというのだから見積もれと言われても見積もりようがない。
著者は、「誰にもできない仕事をする」をモットーに、向島で社員 6 人の町工場を経営する。携帯電話の小型化に貢献したリチウムイオン電池のケースをつくったことで有名になり、その後、穴の直径が 60 ミクロンの“刺しても痛くない”注射針を開発。
単なる職人かと思いきや、「特許は大会社との連名で取るのが一番いい」(17 ページ)、「技術だけではダメで、人脈と資金力が必要」(60 ページ)といった言葉から、なかなかの商売人であることが分かる。
会社を立ち上げた父親は職人気質であったようだが、家族と社員を食わせていくには手段を選んではいられないという心意気が伝わってくる。
また、「見積もれと言われても見積もりようがない」(48 ページ)ともいう。
われわれ IT 屋は、見積根拠となる係数は持っている。それを使って見積はする――だが、まったく新規のシステムだったら、その係数がどこまでアテになるか分かったものではない。IT 屋には、お客さんの予算を聞き出す能力も要求される。これに失敗すればデスマーチに陥るからだ。
■メーカーサイト⇒ 岡野雅行=著/中経出版/2003年02月発行 俺が、つくる!
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