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たとえマシンには勝てなくても、ヒトには誇るべき点がある。
グループ SNE のゲームデザイナーで と学会
会長の著者による SF――複数の雑誌に発表された短編を「インターミッション」によって結びつけた作品だ。
アイザック・アシモフ
*
のロボット短編SF われはロボット
」をオマージュしながら、スタートレックのアナザーストーリーも登場するという、SF ファンならニヤリとさせられる内容である。
しかし、アシモフとは異なり、登場するロボットは女性の人型ばかり。舞台は秋葉原や介護老人ホーム――現代日本ならではのテイストである。
介護現場で働くロボットは「すべてのヒトは認知症なのです」(286 ページ)と言い放つ――その意味とは。そして、人間が緩やかな滅びに向かっている“現代”の背景には何があったのか。インターミッションを語っている女性の正体は? 「i」とは何か?
SF を通じて現代社会の闇を考えさせられる作品である。
■メーカーサイト⇒ 山本弘=著/角川書店/角川グループパブリッ/2006年05月発行 アイの物語
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