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陸上競技100m。かつて、この種目で「10秒」を突破することは世界中の夢であり目標だった。
先日の世界陸上では、ジャマイカのウサイン・ボルト選手が 100 メートル 9.58秒という驚異的な記録で優勝したが、人類が 100 メートル 10秒台を切るまでには紆余曲折があった。そんな歴史を綴ったのが本書である。
トラックの違いや標高の違い、そして手動計時か電動計時かというのも大きなタイム差となって表れる。手動計時の方が電動計時より早めのタイムが出るため、最初は電動計時に補正をするという、いまでは考えられないこともやっていた。
平地で電動計時で 10秒を切ったのは、意外と最近のことで、1983 年のカール・ルイスであった。
「近代五輪の競技は、第一回から、すべてメートル法で開催されている」(12 ページ)というのも意外だった。20 世紀初頭、アメリカでは 100 ヤード走をやっていたという。これが 100 メートル走になったのは、近代五輪の「提唱者のピエール・ド・クーベルタンがフランス人だったことと無関係ではないだろう」(12 ページ)ということだ。
■メーカーサイト⇒ 小川勝=著/集英社/2008年06月発行 10秒の壁
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