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江戸時代の教訓書は、ほとんどが体罰否定の立場をとる。
著者は、江戸時代の寺子屋などで使われた読み書き教科書「往来物」の蒐集家だ。
江戸時代にも教育書のようなものは数多く存在していたが、われわれがイメージするものとはずいぶん違う内容のようだ。たとえば、「江戸時代の教訓書は、ほとんどが体罰否定の立場をとる」(101 ページ)そうだ。また、「『厳父』は、儒教とは異なる日本特有の父親像らしい」(95 ページ)。
江戸時代のヒトの寿命よりずっと短い。だから、「父の一生は「人づくり」の連続だった」(70 ページ)という。これに比べたら、平均寿命も延び、子どもの数が圧倒的に少なくなっている現代の「子育て」の方が楽なはずである。
ときには子育てハウツー本は脇に置いて、こうした古い書物を紐解いてみてはどうだろう。
■メーカー/販売元 小泉吉永=著/角川・エス・エス・コミュニケーションズ/2009年03月発行
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