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大学院重点化というのは、文科省と東大法学部が知恵を出し合って練りに練った、成長後退期においてなおパイを失うまいと執念を燃やす“既得権維持”のための秘策だったのである。
著者は、大学院がフリーター生産工場であると指摘する。博士号を持っていても、非常勤講師とコンビニのバイトで月収は 15 万円というワーキングプアが多い。これが事実だとすると、日本の若年労働層は統計に表れるよりもっと悲惨な状態にある。
彼らは、「自らが生き延びることだけを最優先した『経営優先思考』を学校法人が選択した結果、必然的に生み出された産物」(213 ページ)だという。
それならば、ポスドクたちは利他の精神を取り戻し、自らが持つ大量の知識を社会のために還元すればいいのではないかと著者はアドバイスする。
■メーカーサイト⇒ 水月昭道=著/光文社/2007年10月発行 高学歴ワーキングプア
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