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これらの海底資源には、いくつかのレアメタルが含まれていますので、陸上の資源が不足した場合には開発される可能性が大きいと思います。
身の回りにあるパソコンや携帯電話、液晶テレビなどに使われているレアメタル。中国の輸出引き締めで話題になったが、じつはよく知らない。そこで本書を読んでみた。
レアメタルの形成メカニズム、分布や産業、気になる諸外国との関係や将来・環境問題について地学的観点から分かりやすく書いてある。
レアメタルはマグマと熱水によって分離・生成されることが多いという。それなら、温泉が多いわが国に有利なのではないだろうか。だが、国内にレアメタル鉱山があるという話はあまり聞かない。
著者はこの疑問に応え、「これらの海底資源には、いくつかのレアメタルが含まれていますので、陸上の資源が不足した場合には開発される可能性が大きいと思います」(128 ページ)と記している。露天掘りの中国に比べれば開発や掘削にかかるコストが大きいということだろう。しかし、自国内にレアメタルを持つ可能性があるということに安心した。
著者は、Web サイト「 地球資源論研究室
」で情報発信を続けている。
本書の内容の多くがインターネットのデータに依存しているので、ある程度の知識のある方には不満な内容かもしれない。
■メーカーサイト⇒ 福岡正人=著/技術評論社/2009年03月発行 なぞの金属・レアメタル
■販売店は こちら
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