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2011.03.11
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カテゴリ: 書籍


散歩でわかる経済学

散歩でわかる経済学



 私は、極端に言えば「金利300%」で貸し出す消費者金融が存在してもいいと思っています。

東京の街を散歩しながら、経済の話題から社会問題まで、さまざまな話題を取り上げている。

たとえば高級渋滞のど真ん中に、栗の木が植わっている空き地がある。なぜ木があるのか?――「宅地であれば、たとえ遊ばせている土地でもしっかりと固定資産税を徴収されます。ところが遊休地同然であっても、そこに桑や栗の木を植えて農地として認定されれば、固定資産税は 30 アールで 3000 円あまり。つまりタダ同然」(20 ページ)ということだそうだ。

また、「路面にあるマンホールの蓋の表示で、その町の歴史が分かる」という(58 ページ)。「『合流』の表示があるのは比較的古い町並みであり―(中略)―ここ浅草の路地裏で目にしたマンホールの蓋の中には、何の表示もないものがある。この一帯の下水管はさらに古く、おそらく昭和 20 年代に設置されたはず」なのだという。


また、著者は、「コミュニティは自分たちの手で守らなければダメだ」(63 ページ)、「大学は先生だけで運営してもいい」(116 ページ)、「行政による規制はあってもいいと思います。ただし規制の原則は、みんながハッピーになるということ。行政はその原則を忘れている気がしてなりません」(186 ページ)といった提言を行う。

とくに、2 チャンネルに対しては「表現の自由を主張するのであれば、あくまで個人が自分の名前のもとに、責任を持って意見を述べるべきで、2 ちゃんねるのような匿名の発言を「表現の自由」あるいは「報道の自由」といった金科玉条によって保護するというのはあまりにおかしい」(33 ページ)と手厳しい。


散歩をすると脳の血流も良くなるというから、たまには歩きながら思索を巡らすといいかもしれないと感じた。



■メーカーサイト⇒ 跡田直澄=著/ヴィレッジブックス/2008年12月発行 散歩でわかる経済学

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最終更新日  2011.03.11 19:21:13
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