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2018.01.05
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カテゴリ: 書籍
夜明けのロボット(上)

夜明けのロボット(上)

 R・ダニール・オリヴォー「人間も、動物も、植物もみんな生き物ですよ、パートナー・イライジャ」
著者・編者 アイザック・アシモフ=著
出版情報 早川書房
出版年月 1994年6月発行

未来の地球では増えすぎた人口を養うため、人々は「シティ」と呼ばれる巨大な鉄とコンクリートで覆われた都市の中に集合住宅を築き、食料とエネルギーを効率的に使うことで生き延びていた。一方、シティが完成する前に宇宙移民した人類は宇宙人と呼ばれ、人口では地球にはるか及ばないものの、ロボットを利用し、非常に高い科学技術文明を築いていた。

『はだかの太陽』から 2 年後、ニューヨーク市警の私服刑事イライジャ・ベイリと息子のベントリイらのグループは、シティの外で耕作活動をするようになっていた。そんなイライジャの元に、ロボット・ジャンダー・パネルが破壊され、親地球派のロボット工学者ハン・ファストルフ博士が失脚の危機にあるというニュースがもたらされた。ベイリは再び宇宙船に乗り、宇宙人の植民惑星の中でも最強を誇り、クジラ座タウ星を回るオーロラへ向かう。宇宙船の中で、ベイリは、これまでの難事件捜査のパートナーとなったロボット・ダニール・オリヴォー、そして旧式のロボット・ジスカルド・レベントロフに出会う。


そして、博士は未来を確実に予測できる「心理歴史学とでも呼ぶような数理科学を確立したいと夢みることがある」と語る。また、ダニールやジャンダー・パネルといった、人間そっくりのロボットを開発したのは、「人間形態化(ヒューマンフォーミティ)を通して、さっき話した心理歴史学へ少なくとも小さな一歩を踏みだせるのではないかと思っている」からだという。心理歴史学は、アシモフの『銀河帝国』シリーズの重要なアイテムだ。
これらの作品を読まなくても本作は楽しめるのだが、アシモフ・ファンを呻らせる演出であり、本作の重要な伏線となっている。






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最終更新日  2018.01.05 12:13:35
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