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2022.10.06
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カテゴリ: 書籍
幼女戦記 第07巻 -Ut sementem feceris、ita metes-

幼女戦記 第07巻 -Ut sementem feceris、ita metes-

 平和とは、恐怖の終焉でなければならないのだ。(254ページ)
著者・編者 篠月しのぶ=著
出版情報 KADOKAWA
出版年月 2016年12月発行

ターニャ・フォン・デグレチャフ 中佐は、 サラマンダー戦闘団 を率いて再び東部戦線にあった。だが、連邦軍の物量の前に、帝国軍は消耗戦を強いられていた。
一方、 イルドア王国 による和平工作を視野に入れた参謀本部は、 レルゲン 大佐を機動戦闘団指揮官として、 サラマンダー戦闘団 レルゲン戦闘団 と呼称し、 イルドア王国 ヴィルジオニ・カランドロ 大佐が観戦武官としてサラマンダー戦闘団に受け入れることになった。
カランドロ大佐は、連邦軍と容赦ない市街戦を展開するターニャの指揮ぶりに驚くが、ターニャは国際法違反ではないことを証明してみせる。いわく、「ルールとは、破るものではない。相手に破らせるものだ」(217ページ)。
ターニャたちが軍議を開いていたところ、突然、味方からの誤射を受ける。ターニャは誤射した相手に激怒し、事故を防ぐが、味方の観測魔道士が混乱していることは明らかだった。

一方、参謀本部の クルト・フォン・ルーデルドルフ 中将は、東部戦線の反攻作戦―― 鉄槌作戦 を計画立案する。同期で兵站を預かる ハンス・フォン・ゼートゥーア 中将は博打だと、そのリスクを懸念するが、統一歴1927年5月、帝国軍は制空権を掌握し、 鉄槌作戦 を成功させる。
一方、 レルゲン大佐 はルドア王国の軍政家 イゴール・ガスマン 大将に、帝国本国からのメッセージとして「糞くらえ」と伝えた。帝国はイルドア王国が示した講和案には応じなかった。

共和国との戦いでは、参謀本部が勝利の活用を誤り停戦に至らなかった。今回の連邦との戦いでは、ターニャも参謀本部も、停戦まであと一歩に迫っていた。だが、連邦による世論操作により、再び停戦の機会を逃してしまう。案外、現実世界における文民統制の弱点も、こんなところにあるのかもしれない。であるならば、平時にスパイ活動防止法を用意しておくに越したことはないだろう。






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最終更新日  2022.10.06 12:36:30
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